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冷やし狸庵

原発・エネルギー問題を静かに考えるブログ。

11/29のツイートまとめ 

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<ロシア>大統領、対トルコ経済制裁決定 露軍機撃墜事件で2015/11/29 https://t.co/DZVi2E7BLE #毎日新聞
11-29 13:34

COP21 実効性ある合意目指せ(中国新聞 社説 )2015/11/29 https://t.co/J2YL0RrXrO  #中国新聞
11-29 13:33

志賀原発 1号機廃炉へ踏み出せ(朝日新聞 社説)2015年11月29日 https://t.co/EaFDL3oEYV #朝日新聞
11-29 13:32

わが国の平和と安全を真面目に考えられなくなった日本共産党 政治評論家・筆坂秀世(6/6ページ)2015/11/26 https://t.co/HPYx2ROFXB #産経ニュース
11-29 12:37

わが国の平和と安全を真面目に考えられなくなった日本共産党 政治評論家・筆坂秀世(5/6ページ)2015/11/26 https://t.co/rIqiGd3P0W #産経ニュース
11-29 12:37

わが国の平和と安全を真面目に考えられなくなった日本共産党 政治評論家・筆坂秀世(4/6ページ)2015/11/26 https://t.co/eJnAZlwohr #産経ニュース
11-29 12:36

わが国の平和と安全を真面目に考えられなくなった日本共産党 政治評論家・筆坂秀世(3/6ページ)2015/11/26 https://t.co/lgDz7eVCa2 #産経ニュース
11-29 12:36

わが国の平和と安全を真面目に考えられなくなった日本共産党 政治評論家・筆坂秀世(2/6ページ)2015/11/26 https://t.co/E1geE5Niyw #産経ニュース
11-29 12:35

わが国の平和と安全を真面目に考えられなくなった日本共産党 政治評論家・筆坂秀世(1/6ページ)2015/11/26 https://t.co/nB6z3LEdEV #産経ニュース
11-29 12:34

「あんぽ柿」復興に一役 福島・伊達で生産ピーク2015年11月28日 https://t.co/a18MNyHOIZ #朝日新聞
11-29 12:33

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余剰プルトニウム物語 -頼れる核兵器材料?プルト君- その4 

先回紹介した、「ウラン・プルトニウム混合脱硝」ですが、日本でこの技術が使われるようになったきっかけは、今をさかのぼること40年前、1974年のインドの核実験(平和的核爆発=表向きはダム建設等の名目で)にありました。この事件に一番驚いたのがアメリカで、まさか自分たちが技術協力した国がサッサと核武装してしまうとは・・と、まさに想定外の出来事であったのです。

‖ インド核実験の影響から日本の間違いを恐れたアメリカ

同時期の日本では、当初からの国策・国是である核燃料サイクルの推進の一環として、茨城県の東海再処理工場(動力炉・核燃料開発事業団=動燃 現:核燃料サイクル開発機構)で使用済み燃料の試験運用を行う段階(1977)でした。そこで当時のアメリカ、カーター政権(1977/1/20-1981/1/20)が日本の再処理事業に強い警戒感を示し、「ちょっとまってくれ」という話になりました。

アメリカとしてはインドの事例もあるし、日本がこのまま再処理を続けて、どこかで間違いを犯す行動に出るかもしれない。という理由から、出来れば日本には再処理をしてほしくなかったのです。実際アメリカは、自国での再処理を経済性の問題(コスト高)や核不拡散の観点から取りやめにしています。つまり使用済み燃料はそのまま捨てる、ワンススルー方式です。

‖ 日本との関係悪化を恐れたアメリカの配慮という構図は理解されにくい

しかし、それでも日本は続けたかった。やはり国策ですから。そこで日米間の交渉が何度か行われて、結局、アメリカが「折れる」形で、プルトニウムにウランを混ぜる混合抽出で手を打つ形になりました。

交渉の主な関係者であるカーター大統領やマンスフィールド駐日大使、その他の高官にしても、この件であまり強気に出ると日本との関係を損ないかねないと、そのように考えていたようです。福田赳夫内閣が、「日本は資源がない(エネルギーは死活問題)んだから!」、「これ(再処理)がダメになると日本(世界)経済が崩壊するぞ!アメリカはそれでもいいのか!!」などと、宇野宗佑通産大臣(経産省)らと一緒にアメリカをねじ伏せたということなのです。

ここでもしかすると不思議に思われる方もいらっしゃるかもしれません。どうにも3.11以降に原発に反対するようになった方は、「アメリカに原発や再処理を強要・命令されている」等と思い込んでいるようですが、そうではないのです。特にネットではそういう方向に持っていこうとする方が多い。そのような陰謀史観は原発問題を迷走させるだけにしかなりませんので、おやめになった方が良いと思います。

さて、冒頭の「ウラン・プルトニウム混合脱硝」ですが、これは核拡散の抵抗性はそれほど高くはないと前回説明しましたが、もちろんこの問題は当時のアメリカも承知していましたし、日本もそうでした。そういう意味ではアメリカも随分サービスしたんだなあと、そう思いました。

‖ アメリカは勧めないが、日本はやめるにやめられない。そうである以上は・・

アメリカとしてはできれば日本に再処理をやってほしくない、という本音は、現在のオバマ政権でも同様であると言われています。オバマ大統領は特に核不拡散に強い関心があるそうですからね。

とはいえ、アメリカが他国の政策に、露骨に「やれ・やるな」というようなことは言えないでしょうし、そもそも日米原子力協定にはそんなことは一切書かれていません。この点は以前から書いてきましたが、念のため。

結局のところボールは日本側が持っているということで、進むにしても引くにしても、小泉元総理が仰る「全ては政治判断」ということになるのでしょう。特に再処理事業に関しては、もはや役所や電力会社等、ステークホルダーのメンツで行われている(やめるにやめられない)などと2000年頃から言われるようになっていて、このような状況では政治判断以外に頼れる方法は無いと思います。

‖ 平和利用から軍事利用のアパルトヘイトへの懸念

核燃料サイクルは、これを「非核保有国である日本が持つ特権」と評価する意見もありますが、これは当然「日本だけが特権を持つのはおかしい」という話に(もうなってますが)なり、やがてみんな持つようになって、ひょっとするとそこから間違いが起きるかもしれません。再処理の人種差別、アパルトヘイトという論点が、核(兵器)のアパルトヘイトという話にすり替わる懸念ですね。

なるべく早くやめた方が良いと思います。

-おわり-


今回の連載ではいくつかの資料をお出ししてきましたが、これらに加え、例えば、日本軍縮学会会報誌「軍縮研究」の2011年4月号、「日本の原子力政策と核拡散―核燃料再処理の核拡散抵抗性と必要性(田窪 雅文)」、同じく田窪氏も執筆者の一人である、石橋克彦編「原発を終わらせる(岩波・2011年)」、太田昌克「日米〈核〉同盟――原爆、核の傘、フクシマ(岩波 2014)」、こちらも太田氏が関わっている47NEWS「原子力時代の死角 核と日本人」もオススメです。


2015年12月3日 追記

紹介するはずだった本を1冊忘れていました。これも追加でオススメです。

石田 裕貴夫 「核拡散とプルトニウム(NDBOOKS 1992)」

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11/28のツイートまとめ 

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日印首脳会談、12日に 防衛装備や原子力協定を協議へ2015年11月27日 https://t.co/EOCRK7xQxa #朝日新聞
11-28 21:52

トルコ、ロシアに会談申し入れ 撃墜事件の打開探る 2015/11/28 https://t.co/3YIEvtkYDO #日本経済新聞
11-28 21:51

「イスラエルが核兵器を懸念するのはおかしい」(イラン)2015/11/28 https://t.co/LY34J2DkG1 #irib
11-28 21:51

家庭用ガス発電で「健康被害」 消費者事故調が調査へ2015/11/28 https://t.co/uuFPPkLAQ7 #朝日新聞
11-28 21:42

静岡 浜岡原発住民アンケート 大学教授に抗議文2015/11/28 https://t.co/8JWrRPiPpf #中日新聞
11-28 21:41

経産相 核燃料サイクル事業を引き続き推進2015/11/28 https://t.co/z8AHMA7WHo #nhk
11-28 21:40

森林環境税を創設へ 温暖化対策に活用、政府・与党調整2015年11月28日 https://t.co/KwxemP1RZY #朝日新聞
11-28 16:06

冬はこたつで団らんを 県が節電アクション(和歌山県)2015/11/27 https://t.co/1pay7xmm6S #わかやま新報
11-28 16:06

日鋼室蘭の原発廃炉利用技術開発で金属容器3基製作へ(北海道)2015年11月28日 https://t.co/pEP1Nv84Xq #室蘭民報
11-28 16:05

原発敷地で乾式貯蔵、九電社長「安全性向上する」2015年11月28日 https://t.co/RPE9HWsLxK #読売新聞
11-28 16:04

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余剰プルトニウム物語 -頼れる核兵器材料?プルト君- その3 

たとえ原子炉級プルトニウムが核兵器の材料になり得るとしても、日本のプルトニウムは関係なし!なぜなら、そこには日本独自の核不拡散性に優れた高度な技術が導入されているから安心安全、大丈夫!その秘伝の奥義を、業界筋からは「ウラン・プルトニウム混合脱硝(だっしょう)」と呼ばれています。

日本原燃株式会社 再処理事業について
https://archive.is/KQAH7

一部抜粋

我が国では、原子力基本法に基づき、「原子力の研究、開発及び利用を、厳に平和の目的に限る」(原子力委員会2005年策定「原子力政策大綱」)こととしており、当社再処理工場においても、核不拡散性に優れた技術(ウラン・プルトニウム混合脱硝)を採用しています。



脱硝・製品貯蔵
http://goo.gl/BqabnG

画像をクリックするとフルサイズになります

gennenmox.png

この技術は、再処理によって抽出されたプルトニウムに秘伝のスパイスとハーブ・・ではなくて同量のウランを混ぜることで、核兵器への転用が出来なくなるというものです。前々回の産経新聞の記事にあった「ウランとプルトニウムを必ず混合して回収している・・」という記述はこのことを指しています。

・・なんだ、やっぱり原発のプルトニウムで核兵器なんか出来ないじゃないか!日本の技術はすばらしい!!

と、安心するのはまだ早いのです。実のところ、この秘伝の奥義が「核不拡散性に優れた技術」だと言っているのは日本だけで、世界各国の有識者はそうだとは全く考えていないのです。

‖ 日本品質は国際社会では通用しない

核兵器廃絶日本NGO連絡会 [寄稿] プルトニウムと核拡散リスク (鈴木達治郎 前内閣府原子力委員会委員長代理)
2015/8/3 https://archive.is/xbz2z

一部抜粋

原子炉級プルトニウムは「核兵器利用に適さない(すぐには利用できない)」と主張する意見がある。さらに、このプルトニウムを混合酸化物(MOX)に加工した物質や燃料も同様に「核兵器利用に適さない」とか「核拡散抵抗性が高い」という主張をする意見もある。
これらの主張が正しければ、厳しい国際規制下に置かれる必要はないはずだが、実際にはそうなっていないし、上記の主張をする人たちも「規制を変えるべき」とする意見はほとんどない。

・・

国際原子力機関(IAEA)では、原子炉級プルトニウムを区別して規制をするわけではない。まず保障措置上の「有意量8kg」(核爆発装置に必要なプルトニウム重量)は、原子炉級プルトニウムを含むすべてのプルトニウム(ただし、Pu238が80%未満のもの)に当てはめて決められている。また、保障措置の重要な指標である「軍事転用への転換時間」による分類でも、原子炉級と兵器級の区別はない。むしろ、核兵器に利用するには酸化物から金属プルトニウムに転換する必要があるため、金属プルトニウムでは「日のオーダー(7~10日)」であるのに対し、酸化物は「週のオーダー(1~3週間)」と少し長い時間を想定している。

・・

原子炉級プルトニウムであっても、分離プルトニウムは国際規制上最も厳しい管理を必要とするのであり、万が一盗難や紛失が起これば、日本政府も厳重な対応を迫られる。



このように、たとえプルトニウムに少々の処置を施したところで、日本原燃が自画自賛するような「核不拡散性に優れた技術」というほどでもなく、実際には1~3週間もあれば悪用も可能であるということなのです。

この種の資料は他にもたくさんありますが、やはりここは原子力委員会の委員長代理を務めた経験のある鈴木達治郎氏のお名前を出した方が望ましいと考えました。以前にも書いた通り、鈴木氏は「原発推進派は原子力の軍事利用に与しない」という矜持のとおりの意見を述べられています。

以前から私は「プルトニウムは核拡散の抵抗性を高めて廃棄処分にする」と書いてきましたが、これは、例えばプルトニウムに強力な放射能を持つ廃液などを混ぜて固めると、その分悪用が難しくなり、仮に盗まれたとしても、数か月~年単位のオーダーになるでしょう。その間に何らかの対策を講じる時間を得る(=核拡散への抵抗性が高い)ことが出来ます。これが数日や2週間程度では頼りないです。

そういう意味では、例えば原発の使用済み燃料は最初から「核拡散の抵抗性が高い」と言えます。未使用の燃料は手で触っても全然大丈夫ですが、ひとたび使用済みになると、その場に居合わせるだけで直ちに健康に影響が出るからです。

‖ 他者から見ると・・

結局のところ、日本のプルトニウムは核兵器への転用が可能であることはみんな知っているのに、政府も関連する企業も「出来ない、不可能だ」という答弁を繰り返している。国内外の専門家が追求すると、「日本は唯一の被爆国だから・・」というような浪花節的な説明に転じ、盗難のリスクを指摘すれば「盗まれない(盗まれたら想定外?)」と説明する。

このような説明になっていない説明に加え、それで時折、「原発は潜在的な核武装になる(だからやめるべきではない)」というような物騒な話を一部の有力政治家やエネルギーや安全保障の専門家、大新聞等がしてしまう。

これでは他者から見れば、日本は何だか挙動不審な行動を取っているなと、そう疑われても仕方がないのです。

その4につづく


2015/11/28 追記

当初は記事の最後に「もんじゅ」の話を少し書いたのですが、この件はまた日を改めて、別の連載でということにします。

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11/27のツイートまとめ 

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オランダ議会、石炭火力発電所の廃止法案を承認2015/11/27 https://t.co/Dmq1WzvF2H #時事通信
11-27 20:30

<志賀原発>2号機、来年度の再稼働困難に 北電、防火・防水追加工事 /石川2015/11/27 https://t.co/w78FovABpO #毎日新聞
11-27 20:30

ロシア経済発展相:ガスパイプライン「トルコ・ストリーム」および「アクユ」原発両プロジェクトは凍結される可能性 2015年11月26日 https://t.co/c0DIPkIfVQ #sputnik
11-27 20:29

日本、福島第1原発の事故処理でロシアからの支援に期待2015年11月26日 https://t.co/uTpS2I01lg #ロシアNOW
11-27 20:29

四国電、料金プラン多様に 夜間・土日割引を拡充 2015/11/27 https://t.co/4yeYbNEWJx #日本経済新聞
11-27 20:24

廃炉作業員、構内環境「良い」74% 東電がアンケート2015年11月27日 https://t.co/6oT5xkRXSB #福島民友
11-27 20:24

高浜再稼働、現時点で容認できず 滋賀知事が見解2015/11/26 https://t.co/ymJx7wnVPR #京都新聞
11-27 06:35

核燃中間貯蔵施設「他社連携も視野」 関電社長2015/11/26 https://t.co/myWkDcs60i #京都新聞
11-27 06:34

東電福島原発、完成直後の「遮水壁」が傾いた 五輪公約「アンダーコントロール」の実態(2)2015/11/26 https://t.co/wA8pK6Ak6t #jcast
11-27 06:33

東電福島原発、完成直後の「遮水壁」が傾いた 五輪公約「アンダーコントロール」の実態(1)2015/11/26 https://t.co/MNYMfc5Ndo #jcast
11-27 06:32

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11/26のツイートまとめ 

energynewsscrap

※当アカウントでは電力・エネルギー関連のニュースを収集しています。過去ログも用意しています。→ https://t.co/XuZoGD0PUE 過去記事検索(もちろんRT、転載等はご自由に)にもどうぞお役立て下さい。BLOG→ https://t.co/1nTbspP4Mj
11-26 22:04

福島第1原発2号機建屋、来夏に解体へ 2015/11/26 https://t.co/ilGhHr4a1Y #47news
11-26 20:20

「イスラム国」と石油取引で制裁 米財務省2015/11/26 https://t.co/4kunhtN2fu #河北新報
11-26 20:08

電気暖房機器の火災で32人死亡 高齢者多く、冬は注意を2015/11/26 https://t.co/0X9g3qQWc9 #47news
11-26 20:08

国内CO2排出量3%減 14年度、再生エネ利用進む 2015/11/26 https://t.co/t3TBLaeC8N #日本経済新聞
11-26 20:07

“増え過ぎ”太陽光、入札で制限へ 普及に歯止め?2015/11/26 https://t.co/vxkLJhxWU4 #テレ朝NEWS
11-26 20:07

「節電取引市場」17年までに創設…首相表明へ2015年11月26日 https://t.co/5SCPdHW9Je #読売新聞
11-26 20:06

関電、美浜原発の20年延長申請 「安全上問題ない」2015/11/26 https://t.co/pskjRFElfC #47news
11-26 20:05

<仮設焼却施設>飯舘村外の指定廃も処理(福島県)2015/11/26 https://t.co/qgUWpY1we7 #河北新報
11-26 20:05

福島第一原発2号機 建屋上部を解体へ(福島県)2015/11/26 https://t.co/jHyagoDY8e #日テレNEWS24
11-26 20:04

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余剰プルトニウム物語 -頼れる核兵器材料?プルト君- その2 

かくいう私も、実は福島原発事故以前は「原発のプルトニウムで核兵器なんかできるわけがない」と思ってたんです。その理由は前回の話のとおりというわけで、純度が違うじゃないかというものです。

とはいえ、そのような「一般常識」と同時に、「余剰プルトニウムは持たない」という話も新聞やニュース等から得られる情報で承知しており、なぜ核兵器に使えないものが余ると国際的な問題になるのか、どうにも引っかかるなあと思いつつ、そんな話は日常の生活の中で置き去りになっていったというわけです。

原発事故が起きた年(2011)になりますが、どこかのテレビ番組で「原発の使用済み燃料が再処理されて余剰プルトニウムが・・」という話題があって、やはりその時点ではスルーしてたんですが、ちょうど同じ時期に読んでいた高木先生の本が、私の長年の謎を解き明かしてくれたのです。

‖ 知る人ぞ知る

高木仁三郎 原子力神話からの解放-日本を滅ぼす九つの呪縛
2000/8(2011年再販)http://goo.gl/dR7A2Y

一部抜粋

日本の原子力計画のなかで生産されるようなプルトニウムだと、六〇~七〇パーセントくらいの濃度です。こういうものを原子炉級のプルトニウムと言っていますが、この原子炉級のプルトニウムは核兵器にはならないんだ、ということが日本ではさかんに言われてきました。こういうことを、国際的な場で経験を積んだ核問題の専門家であり、かつての国連大使だった今井隆吉氏などがさかんに言ってきました。日本の電力会社のパンフレットとか、日本政府の雑誌などでも、原子炉級プルトニウムは核兵器にならないから大丈夫なんだ、というようなことがさかんに言われています。
 悪評を買った日本のプルトニウム利用計画の宣伝ビデオ「プルト君」は、かつての動燃事業団がつくったものですが、このビデオも、日本のプルトニウムは平和利用にしかならない、原爆にはならない。というふうなことを言っています。
 これは世界的に見れば恥ずかしい話で、そんなことを信じるのはまったく非科学的と言いますか、事実に反することで、世界には通用しない話です。私はいろいろな国際会議に出ましたが、どういう場においても、日本ではなぜそんなことが通用しているのかと質問されました。
 アメリカで一九九〇年代になって公表された秘密資料を見ますと、アメリカでは一九六二年に、わざわざこの原子炉級プルトニウムを使って核兵器の実験をやっていて、しかもそれに成功しています。多少プルトニウムの純度が低いといいますか、組成が違っても、原子炉からとれたプルトニウムでも立派に核兵器になることを実験して、確認していたのです。そういうものだから、プルトニウムの拡散には注意しなくてはならないよ、と一部の国のおもだった人たちを集めて、アメリカの高官が講義をしていたという事実も明らかになっています。そのときの資料が今、公開されていますが、そのなかには、先ほどの今井隆吉大使も招待され、同席していたという記録があります。
 つまり今井氏は、アメリカ政府から日本の代表として呼ばれ、そういう説明を受けていたにもかかわらず、彼自身はまったくそれとは別のことを日本で宣伝していたのです。日本のプルトニウムは核兵器にはならないと言ってきたわけですから、これは国連大使でありながら、日本国民にとってはまったく納得のいかない情報を流していた、いわば神話づくりの担い手の一人だったという気がしないでもありません。



このように、原発だから核兵器材料にならないのだというような話はフィクションであり、神話であったと。そしてこのような話は、私の調べた範囲では80年代~90年頃の資料でも触れられていたので、まあ知ってる人は知っていたということなのでしょう。

‖ 原子炉級プルトニウム安全神話の語り部

ところで先ほどの引用文にも登場している今井隆吉氏ですが、この方は東大・ハーバード大卒で新聞記者で日本原電の技術部長、外交官、国連の軍縮大使など、華々しい経歴を持つスーパーマンみたいなお方ですが、少し前になりますが日本経済新聞の記事にも登場しています。

日本の原発で核兵器製造可能 77年に米が見解 外交文書公開
2013/10/30 http://archive.is/C9NCV #日本経済新聞

一部抜粋

1974年のインドの核実験を受け、核不拡散政策を強化したカーター米政権が77年、日本の外交当局に対し、日本が導入してきた軽水炉から出る使用済み燃料を再処理した「原子炉級プルトニウム」でも核兵器は製造できるとの見解を伝達していたことが30日公開の外交文書から分かった。
 日本の原子力界は長年「原子炉級プルトニウムは爆弾にするには非常に具合が悪い」(今井隆吉・元原子力委員会参与)としてきたが、米国が早くから日本の原子力ムラの「通説」を否定していたことが判明した。



今井氏こそが日本の「原発安全神話」を補完する「プルトニウム神話」の語り部であり、どうやら私たちは一杯食わされた(続けた)ということなのでしょう。時代背景を考えれば、原発導入時期の60年代。「原発は平和利用の象徴である」というようなムード作りのため、国民が原発を受け入れやすくするために、このような話が広められたのだと思います。

‖ 今も神話は語り継がれている

しかし、この神話は事実関係が明らかになった今もなお健在で、例えば今年の夏ごろに放送していた「朝まで生テレビ」でも、「原発のプルトニウムで核兵器は出来ない」という話で盛り上がっていました。そういえば、出来ないと仰る方は概ね原発推進派の方だったような記憶が・・。

まあそれでも、前回のプルト君や産経新聞の取材を受けた再処理に携わる関係者にしても、あながち嘘は言っていない。ここがポイントなんです。実は彼らは、「原子炉級のプルトニウムで核兵器が出来るのか?」という問いに対して、「一線級の核兵器の作り方」について説明していたのです。もちろん、そういう意味では正しいのです。まあ質問に答えていないとも言えるのですがw

‖ 「花火」の威力

問題は原子炉級プルトニウムから作られた核兵器の威力です。これには諸説ありますが、アメリカやIAEA、世界の原子力研究者の見解としては最低でも1キロトン(=TNT火薬1000トン相当)~3.4キロトン、最大で20キロトンという感じです。一線級の核兵器には高純度のプルトニウムが必要だとしても、それには及ばないレベルであれば原子炉級でも十分いけるぞということです。

さて、先ほど1キロトンという数字が出てきましたが、これは「1」ということもあって大したことはないと考える方もいらっしゃるかもしれませんので、ここでそれがどのくらいの威力があるのかという動画をご覧ください。

TNT火薬1000トンが爆発→えらいことに



この動画は「1000トンのTNT火薬(1キロトン)」という説明になっていますが、ナレーションでは「one milion pounds tnt」となっているので、実際には約450トン、つまり0.5キロトンということになります。

動画を見て少し想像するだけでも、1~数キロトンという単位がどれ程の威力であるかがおわかりいただけると思います。そして20キロトンといえば、これは1945年に広島・長崎に投下された核兵器(16・20キロトン)に匹敵する破壊力です。現代の核兵器はそれの数千倍という威力のあるものもありますが、たとえそれらの数千分の1の威力であったとしても人類にとっては脅威であることに変わりないということですね。

このようなわけで、余剰プルトニウムに関しては、その潜在的な危険性から、以前から世界各国がきわどい問題として捉えているのです。この件である日本の研究者は「仮に原子炉級の核兵器が出来たとしても花火にしかならない」と仰ったそうですが、実際にはそんな程度では済まないということですよね。だいたい、本当に「ただの花火」であれば、世界中の優秀な方々で余剰がどうこうと議論になるわけがないじゃないですかw

軽水炉から再処理したプルトニウムで核兵器は製造可能であり、その威力も申し分なし。そしてこの問題はアメリカ・IAEAを筆頭に、世界が憂慮している。使用目的のないプルトニウムを大量に抱えることは、たとえ当人にその気はなくともその気があるとみなされるということです。

‖ それでも出来ないらしい

しかし、それでもなお、日本政府や核燃料の製造を引き受ける日本原燃等は「出来ない」、「不可能である」という見解を保ち続けています。なぜならば、そこには核不拡散性に優れた日本独自の技術があるからだということなのですが・・。

その3につづく

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11/25のツイートまとめ 

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世銀、温暖化対策でアフリカに2兆円 COP21提案へ2015年11月25日 https://t.co/SJvtjjesov #朝日新聞
11-25 20:42

初のゼロエミッション型石炭火力発電所が中国で誕生2015-11-25 https://t.co/FpxHEZU1F6 #cri
11-25 20:42

子会社の“損失隠し”で東芝が迫られる減損圧力2015/11/25 https://t.co/5R1NIHjHhH #ダイヤモンドオンライン
11-25 20:40

中部電、社内分社化 小売り自由化に合わせ2015/11/25 https://t.co/aj1RhhJbeZ #長崎新聞
11-25 20:40

京都VS福井のルート論争 LNGのパイプライン 供給基地はどこにつくる?2015/11/25 https://t.co/gp7RbUM5ju #産経新聞
11-25 20:39

<核燃サイクル>専門家「政策は時代遅れ」(拡大画像)2015/11/25 https://t.co/khKRndbvG7 #河北新報
11-25 20:39

<核燃サイクル>専門家「政策は時代遅れ」2015/11/25 https://t.co/wo9G9BRwjC #河北新報
11-25 20:38

敦賀2号再稼働向け市内全戸訪問 原電社員500人、2週間かけ(福井県)2015年11月25日 https://t.co/SNVmzRE2qB #福井新聞
11-25 20:38

福島事故の健康不安対策 原発関連財団請け負い2015年11月25日 https://t.co/3zBpjEVXen #東京新聞
11-25 18:35

<最終処分場>宮城知事、国リーダーシップを(宮城県)2015/11/25 https://t.co/6zVkxdyPkd #河北新報
11-25 18:35

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余剰プルトニウム物語 -頼れる核兵器材料?プルト君- その1 

今まで折に触れて「余剰プルトニウム問題」について書いてきましたが、もちろん、これには一般の原発から再処理されたプルトニウムが核兵器の材料になり得るという前提がありました。なぜ利用目的のないプルトニウムを溜め込むことが問題なのかと言えば、それは国際的には核兵器を持つ意志があるとみなされても仕方がないからということです。

‖ 原発のプルトニウムでは核兵器は作れない?

しかし、このような話は少なくとも日本国内では否定されてきたというのが実情です。なぜかと言うと、それは「原発から再処理されたプルトニウム(原子炉級プルトニウム)では核兵器を作ることが出来ない」という理由からです。核兵器に使用できるプルトニウム(239)は純度が93%以上必要で、それに比べて原子炉級では60~70%にしかならない、だから不可能であると、原子力の専門家やマスコミ等が繰り返し「定説」として説明し続けてきたのです。

原子炉級プルトニウムに関しては、例えば原発事故後に「プルトニウム物語(プルト君)」という動画が話題になりましたが、ここでも触れられている話です。動画の2:30~をご覧ください。この動画は「プルトニウムは飲んでも大丈夫」という話ばかりに目が向けられていますが、私としてはこちらの話の方を重視しています。

プルトニウム物語 頼れる仲間プルト君
1993 動力炉・核燃料開発事業団(動燃、現日本原子力研究開発機構)



原子爆弾には、純度93%以上のプルトニウムが使われていると言われています。一般の原子炉で使われているプルトニウムでは、純度はせいぜい、70%程度ですから、これで原子爆弾を作るのは非常に困難です



【究極の原発話】 朝日新聞は「核燃サイクル」が大っ嫌いなようだが、「核兵器に転用」などと不安あおる手法は無責任ではないか?
2015/9/22 1/2/3/4/5/6/7/8 #産経ニュース

1、5より一部抜粋

反原発新聞が、どれだけ核燃サイクルを嫌っているか、最近の社説を拾ってみよう。
 毎日新聞は8月30日付朝刊で「幕引きこそ知恵絞れ」という見出しで、核燃サイクルは「技術や安全性、コスト面で大きな問題を抱えている」との社説を掲載した。

・・

その上で、「再処理で生じるプルトニウムには、核不拡散の観点からも大きな問題がある。消費できるあてのないまま軍事利用が可能なプルトニウムを生産すれば、国際社会から疑念を持たれることにもなる」とその理由を挙げる。



取材班は再処理に携わる関係者に「核兵器に使うことは可能か」と直接聞いてみた。
 関係者は「サイクルで回収されるプルトニウムは質が悪くて、純度の高いプルトニウムを用いる核兵器にはとても転用できない」と率直に語る。
 関係者によると、六ケ所村にある再処理工場では、ウランとプルトニウムを必ず混合して回収している。プルトニウムを単独で回収できず、もともと核兵器に転用できない工程になっているという。



このように、原子炉級プルトニウムが核兵器に転用できるというような話は「悪い話」であり「誤解」であり、「反原発新聞の不安を煽る手法」であるというような話が、今日に至るまで言われ続けてきているわけですね。

そのような説明で納得してしまわれる方が思いのほか多いのが残念なのですが。

その2につづく

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11/24のツイートまとめ 

energynewsscrap

欧州エネルギー市場で不正疑い45件、摘発に壁 当局に訴追権限のない加盟国も2015/11/24 https://t.co/9CuKTGsS7W #wsj
11-24 22:19

東京ガス、電力販売で提携 埼玉などの中堅ガス会社5社と2015年11月24日 https://t.co/jyQ9TGTdBm #岐阜新聞
11-24 22:18

冬の賞与を見送り=1.4カ月分の支援金支給―北海道電2015/11/24 https://t.co/74F6nWIYM0 #時事通信
11-24 22:17

志賀1号機も不適切敷設=安全設備系ケーブル—北陸電(石川県)2015/11/24 https://t.co/GWeBP2wlHY #時事通信
11-24 22:16

原賠機構、東電に849億円追加交付 2015/11/24 https://t.co/3WdOrgtZT8 #日本経済新聞
11-24 22:15

露・イラン首脳会談:緊密さ強調 原子力分野など協力2015年11月24日 https://t.co/wt92tQDD3u #毎日新聞
11-24 19:45

【VW排ガス不正問題】アウディ社、違法ソフト搭載認める 計8万5千台リコールへ2015/11/24 https://t.co/KVMpQhjall #産経ニュース
11-24 19:44

天然ガス輸出国首脳級会合 消費拡大の取り組みを2015/11/24 https://t.co/Sn0kq4lWDi #nhk
11-24 19:43

中国=英仏で原発ビジネスを推進、国内では内陸原発を来年再開か2015/11/24 https://t.co/oo6gd1mueS #リムエネルギーニュース
11-24 19:42

東海村4割どまり 原発事故対策のヨウ素剤事前配布(茨城県)2015/11/24 https://t.co/UEHQeWsqvS #東京新聞
11-24 19:42

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