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冷やし狸庵

原発・エネルギー問題を静かに考えるブログ。

北朝鮮のミサイルは原発より東京に 田中俊一規制委員長の発言は失言ではない その1 

‖ 北朝鮮が日本の原発を核攻撃する?

北朝鮮が日本の原発に核ミサイルを撃ったら大変なことになる、だから安全のために直ちに原発は止めなければならない。そのような論説は私もよく見聞きしますし、実際そんなことが起きたら大変だろうなとは思います。

そのような論説に関連する話になりますが、つい先日、田中俊一原子力規制委員長が福井県の住民との意見交換会で意見を述べたことがきっかけで、ちょっとした騒動になっているようです。

「ミサイル、私なら原発より東京」 規制委員長が発言
2017年7月6日 http://archive.is/r5cLE #朝日新聞

一部抜粋

原子力規制委員会の田中俊一委員長が6日、関西電力高浜原発がある福井県高浜町を訪れて地元住民らと意見交換し、北朝鮮のミサイルの脅威について、「(原発を狙うより)東京都のど真ん中に落としたほうがよっぽどいいんじゃないか」と述べた。「不適切だった」と後に釈明した。



田中委員長は北朝鮮のミサイルについての質問を受けて、記事のとおり、原発より東京都のど真ん中が良いと発言したようで、記者の質問を受けて、田中氏は直後に撤回されたようです。

‖ 私も田中委員長の意見には同感ですが・・w

しかし、私はその必要はないと考えています。実は私も田中委員長の発言に同感で、どうせなら首都圏に撃ったほうが合理的であるという考え方です。

北朝鮮(金正恩)が諸外国、今回の話であれば日本に向けて核ミサイルの発射を命令する時というのは、それは支配体制の崩壊が避けられない状況と考えるのが妥当かと思います。すなわち、軍事的・政治的・経済的、その他あらゆる事情によって金正恩体制が行き詰まり、もはや破滅が避けられないと判断した時、「もうどうにでもなれ!」と。

もうどうにでもなれ、言わば地獄の道連れとしての核攻撃。そうであるならば、やはり原発を狙うというのは確実性に欠けると言わざるを得ません。田中委員長も仰っていますが、北朝鮮のミサイル技術はそこまで精度が高いのかという疑問ですね。

私もこの辺の話は、ミリタリー関連の書籍を数冊かじった程度の知識しかありませんが、そもそも弾道ミサイルはその仕様上、それほどピンポイント的な命中精度が期待できる兵器ではなかったように思います。一般論として、ミサイルはその航続距離の範囲内であればどこにでも着弾可能というようなイメージがあるように思いますが、世の中そんなにうまい話もないのだろうと。

そして、語弊を恐れずに言えば、原発の立地地域は基本的には過疎地です。そのためたとえ原発に命中したとしても、そこから得られる成果(?)は限られます。地獄の道連れなんですから、やるからには盛大でなければ意味がないでしょう。

そのため、多少アバウトでも、やはり首都圏を狙ったほうが効率が良い。北朝鮮は常々、「ソウル(韓国の首都)を火の海にするぞ!」と公言していますが、これが南東部の「コリ原発を攻撃する!」ではイマイチ迫力に欠けるのではないかと思います。

‖ 核攻撃のリスクは原発を止める理由にはならない

冒頭の話に戻りますが、いわゆる「反原発」的な言説としての「核攻撃のリスクに備える意味での原発停止」ですが、こちらの場合は、たとえ原発を動かしていようといまいと、そのリスクは基本的には変わらないと思います。

こちらの場合は、意図的に原子炉を破壊するわけですから、実際には備えようがない。たとえ原発を止めていても、一緒に原発数十基(数百基?)分に相当する使用済み核燃料のプールも粉々になります。使用済み核燃料は放射能の強度や熱量等の問題で簡単には運び出せませんし、それが出来たとしても、運び出した先を核攻撃すれば良いだけのことです。

そのような意味では、こちらも最近の出来事になりますが、北朝鮮のミサイル攻撃に備えて原発停止の仮処分を申し立てたという事例がありますが、これはちょっと筋としては悪いように思います。

原発停止求める仮処分申し立て 北朝鮮ミサイルで被害のおそれ
2017/7/6 http://archive.is/2YnDz #nhk

一部抜粋

北朝鮮の弾道ミサイルによって日本の原発に被害が出るおそれがあるとして、脱原発を訴えている大阪の女性が、福井県にある高浜原子力発電所3号機と4号機の運転の停止を求める仮処分を裁判所に申し立てました。



ここで誤解してもらっては困るのですが、例えば原発の再稼働の是非にかんする議論では、「原発は動いていても止まっていてもリスクは同じ(だから再稼働を)」という意見もありますが、こちらとは全く異なるということです。原発が何らかの事情で冷却手段を失った際、稼働中と既に止まっていて燃料が十分に冷えている事例を比較すれば、後者のほうがはるかに安全です。

その2につづく

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カテゴリ: 冷やしたぬき放談

テーマ: 政治・経済・社会問題なんでも  ジャンル: 政治・経済

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