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冷やし狸庵

原発・エネルギー問題を静かに考えるブログ。

北朝鮮のミサイルは原発より東京に 田中俊一規制委員長の発言は失言ではない その6 

こちらの連載は「その5」で終了したわけですが、先日の北朝鮮による中距離弾道ミサイルの発射を受けて、急きょ「その6」を追加ということになりました。

‖ 原発ゼロに前のめりも考えもの

放射能被害の安全保障対策上も原発停止重要
2017年08月29日 http://archive.is/R4ZJd #エコノミックニュース

一部抜粋

民進党の菅直人最高顧問は、原発問題はエネルギー問題であるとともに最大の危機管理上の問題だ、と29日発信した。「北朝鮮の軍事的行動に警戒する」とするなら「日本国内の稼働中の原発全てをまず停止させることだ」と放射能被害の安全保障対策上からも原発停止が重要と提起した。
 
・・

 菅元総理は「北朝鮮のミサイルを警戒し、政府は警戒態勢を発令し、緊急時に地下鉄などを停止することを準備している。しかし、それ以上に万一原発が攻撃され破壊されても放射能被害を招かないよう、原発の稼働を停止させておくことがもっと重要である」と求めている。



民進党の菅直人元総理。最近は原発反対に前のめりになりすぎて、少々暴走気味にも映りますw唐突に原発ゼロ新党とか、分党とか。どうにも方向性を見失っているような発言が目立ちます。

北朝鮮のミサイルに備えて原発を止めるべきという主張は、これは筋が悪いのでやめたほうがいいというのは、その5までの話のとおりです。なにも原発に反対だからといって、あらゆるネタに便乗して原発の危機を無意味に煽る必要はないと考えます。

‖ 原発にミサイルを撃たれない方法

これは繰り返しかつ補足になりますが、原発(関連施設を含む)をミサイルで意図的に破壊する場合は、念のために止めたところで全く安全ではないので、これは撃たれないようにする以外に安全を保つ方法はありません。すなわち、今回の話は、原発がどうこうというよりも、国家安全保障の問題です。

原発を保有する国は日本以外にもたくさんあります。例えばアメリカは世界一の原発大国(設備容量は約1億kW)ですが、もしも某国がサンオノフレ原発(どこでもいいのですが、たまたま思いつきでw)に弾道ミサイルを撃つとすれば、これは大惨事になることは間違いありません。

しかし、現実にはアメリカの原発を狙うとか、あるいはニューヨークやワシントンDCあたりを火の海にしてやろうとか、そういうことを考える国家というのは基本的には存在しません。もし攻撃すれば、間違いなくアメリカからの、誰もかつて見たことがないような報復を受けるからです。

つまり、アメリカが原発への攻撃を防ぐ手段としては、国家安全保障・抑止力によって担保しているということになります。相手国が損得勘定に基づいた理性的な判断ができる限りにおいては、必ず相手は「頭の体操」をするので、直接行動に移すことはないでしょう。

そして日本も同様の仕組みを保有しています。すなわち、自衛隊と日米安全保障条約。つまりは日米同盟によって北朝鮮からのミサイル攻撃を防いでいるわけです。

そういう意味では、最近のマスコミの北朝鮮の危機を煽る過熱気味の報道姿勢や、政府の呼びかけによるミサイル着弾を想定した物々しい訓練。これらはちょっと気合が入り過ぎのような気もします。過剰反応は日米関係の悪化(対米不信の表れ)にも繋がりかねず、これはかえって北朝鮮に自信をつけさせることにもなりかねません。

‖ 実は平和主義な方も日米安保の発動を前提にしている

北朝鮮危機では、最近週刊金曜日でこのような記事がありました。

「ミサイル避難CM」に4億円近い税金 「恐怖心すりこむ」安倍政権の思惑
2017/7/18 http://archive.is/tQB4V #blogos

一部抜粋

地面に伏せるのがミサイルから身を守る対策なのか──「弾道ミサイル」落下時に取るべき行動を伝える広告を日本政府が6月23日から全国一斉にテレビや新聞などで流している。朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)のミサイル発射実験を想定していることは明らかだ。4億円近い税金をつぎ込むことに批判があがっている。



まあこの辺り、あまり気合を入れすぎるのはいかがなものかという意味では一理あるなとは思います。もちろん、何もしなくてもいいという意味ではない(各種訓練を否定するものではありません)のですが。

それより問題はこの後ですね。ルポライター・鎌田慧(かまた・さとし)氏の発言です。

そもそも北朝鮮がミサイルを使って日本に先制攻撃することがありうるのか。ルポライターの鎌田慧さんはこう話す。
「北朝鮮の一連の行動を支持はしませんが、北朝鮮の最優先課題はいまの国家体制の維持です。米国本土を攻撃する能力を北朝鮮は持っていませんが、かりに米国を攻撃した場合、その何十倍もの報復を受け、国家指導者が殺害される。日本への先制攻撃も同様にありえません。ミサイル攻撃をいうなら、原発をどうするのか」



鎌田氏といえば、長年原発反対運動に携わってきた大ベテランであり、同時に極端な平和主義者でもある。すなわち、そのスタンスは反米・反日米安保。つまり、私としては尊敬はするけど苦手なタイプですw

その鎌田氏が、北朝鮮のミサイル問題で明らかにおかしなことを仰っている。

鎌田氏は、北朝鮮がアメリカ本土を攻撃すれば何十倍もの報復を受け、それは日本も同様であると述べています。これは明らかに、日米安全保障条約の発動を前提に、日本はミサイル攻撃を受けないと考えている証拠ですね。つまり、私が今まで述べてきたとおりのことを仰っているのです。もちろん、原発が攻撃されることも基本的にはないでしょう。

私が平和主義な方が苦手なのは、このようなズルさを持ちながら、平然と反戦平和・暴力反対みたいなことを仰るからというのもありますね。もちろん、ガチな方はもっと苦手ですけどw

どちらにしても、原発ゼロと平和主義は取り合わせとしては非常に悪いです。こんな考え方の人ばかりが反対派の中心にいる以上は、原発ゼロ社会の実現はないでしょうね。

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カテゴリ: 冷やしたぬき放談

テーマ: 政治・経済・社会問題なんでも  ジャンル: 政治・経済

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