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冷やし狸庵

原発・エネルギー問題を静かに考えるブログ。

二兎を追う者は・・ 

石炭火力に上限、5割軸に調整へ 温室ガス削減へ経産省
2015/9/22 https://archive.is/0k0Iw #東京新聞

一部抜粋

 経済産業省が電力各社の火力発電のうち、温室効果ガスの排出量が多い石炭火力の割合に上限を設ける方向で検討していることが二十一日、分かった。火力発電の五割を軸に調整が進む見通しだ。政府は二〇三〇年の温室効果ガスを一三年比で26%削減する目標を掲げる。最大の排出源である電力業界に実効性の高い規制を掛け、削減目標の確実な達成につなげる。



ベースロード電源。昼夜を問わず一定の出力で発電できる電源のことですが、これの代表例が原発と石炭火力です。ちなみに、昼夜を問わず発電できるのは魅力と言えますが、これは出力の微細な変動に向かないのと裏返しの意味でもあります。

‖ 原発を活かすために石炭・LNGの活用を抑える

経産省の方針としては、ベースロード電源の1つである石炭火力に上限を設けるということです。これはよくないことだと思います。

ベースロードと言えばLNGがあるじゃないかという話もあるでしょう。天然ガスはベースロードでもミドルでもピークでも使える万能性を兼ね備えているので、別にベースロードでも構わないわけです。しかしこれに関しては昨年のエネルギー基本計画でも明らかなとおり、LNGの用途はミドル電源と位置付けられています。

エネルギー基本計画 平成26年4月(PDFファイル)
http://goo.gl/u8IoAl

結局のところ、石炭火力への上限というのも、エネルギー基本計画に則ったもので、経産省としては予定通りということでしょう。石炭が伸びない以上は、当然原発が維持される余地が残り、自ずと原発のシェアが確保されることになります。もちろん、記事にもあるように電力会社の都合もあるでしょうし、それ以前に原発が2030年に22%を維持できるのかという指摘も多いですね。

‖ 「石炭叩き」は原発推進・反対派も一致している

まあしかし、火力発電(特に石炭)は評判が悪いですからね。残念なことに、原発反対派の皆さんも「脱原発・脱化石燃料」と欲張りな方が多い。今日の東京新聞の社説でも「二兎を追え!」と力説しています。

脱原発・脱化石 二兎を追う者であれ
2015年9月22日 https://archive.is/Ibjd6 #東京新聞

一部抜粋

 石炭火力への規制が強まれば、発電時には二酸化炭素(CO2)を排出せず、事業者にとっては“安価”な原発の早期再稼働、あるいは新設や運転延長などを求める大手電力会社の声も高まるだろう。
 だが、たとえ温暖化対策といえども、原発復権の口実にしてはならない。温暖化同様原発も、人間とその社会への差し迫った危険をはらむと、チェルノブイリや福島の現実が教えている。
 石炭火力の効率向上は著しく、即全廃も現実的ではないが、やはり“つなぎ”と見るべきだ。世界は既に化石燃料と原発の時代から、風力や太陽光など再生可能エネルギーの時代に入っている。



似たような話は朝日や毎日でもありましたが、私としては欲張りなことはせず、基本は石炭の活用、少なくともLNGをベースロードとしておかないとまずいだろうと思っていましたが、火力発電、特に石炭は国内的に不人気な電源かつ原発反対派にもウケが悪いということで、どちらも大して話題にはなりませんでした。

‖ 水素社会と原発

最近の傾向としては「脱原発・水素エネルギー(水素社会)」だそうですが、水素という面倒で厄介な2次エネルギー(人によっては3次・4次エネルギーと指摘する声も)を活用するということは、ますます原発が生き残る要素が増えるだろうと、私は悲観しています。

東芝・原子力事業部 原子力水素製造
https://archive.is/PoEtT

「高温ガス炉」協議会、トヨタなど26社・機関参加-次世代原子炉と水素社会を担う
2015年04月20日 https://archive.today/dSD0H #日刊工業新聞

将来の水素社会の中核として位置づけられるのが原発。政府や企業はそういう前提で動いているのだと思います。

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カテゴリ: 冷やしたぬき放談

テーマ: 政治・経済・社会問題なんでも  ジャンル: 政治・経済

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