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冷やし狸庵

原発・エネルギー問題を静かに考えるブログ。

核のゴミ問題 まじめに考えると原発推進になる 

核のゴミの処分場 理解深まるまで調査申し入れず
2015/9/30 https://archive.is/7KcsG #nhk

一部抜粋

原子力発電所から出るいわゆる「核のゴミ」の処分場の選定を巡り、経済産業省は、条件に合う全国の有望な地域を公表したあと、国民の理解が深まるまで、自治体に調査の申し入れをしない方針を示しました。

・・

29日は処分場選定の進め方を検討している専門家会議が開かれ、経済産業省は今後、有望な地域を公表したあと、国から複数の自治体に行う調査の申し入れを、国民の理解が深まるまでしない方針を示しました。各地で開いたシンポジウムなどで国が一方的に進めることにならないか懸念する声が上がったためで、今後も説明会などをきめ細かく開き、この問題の解決の必要性や処分技術の内容を十分に認識してもらうことが重要だとしています。



‖ 「核のゴミ」はまじめに考えるべき問題ではあるが・・

高レベル放射性廃棄物。いわゆる「核のゴミ問題」ですが、最近経産省などが秘密裏に自治体向けにシンポジウムを開催したりして話題になっていましたよね。何しろ秘密ですから、世論も含め、実際に参加した自治体関係者からも大不評ということで、さすがにこの状況では相手方も無理だと判断したのか、ひとまずは矛を収める形を選んだようです。

核のゴミ問題は、様々なメディアで「原発に賛成・反対に関わらず喫緊の課題」などと言われています。もしかしたらここを訪れる奇特な原発反対派の方も、この件に関しては同意されているのかもわかりませんが、そのまじめさが原発推進という不幸な結果を招く可能性が高いということに留意しておく必要があると思います。

‖ 高レベル放射性廃棄物の定義について

これはおさらいですが、現状、政府が想定している「高レベル放射性廃棄物」とは、使用済みの燃料を再処理したその出涸らし(放射能はものすごい強さですが)を意味します。そのため、処分場の選定=核燃料サイクルの継続、少なくともプルサーマル発電を推進することになります。

したがって、「推進・反対に関わらず」というよりも、「推進のため」と言った方が正しいでしょう。核のゴミ問題をまじめに考えて答えを急いでしまうと、自然と原発推進になってしまうわけです。

そもそも再処理というのは経済的にも割に合わない(再処理よりウラン鉱山を買った方が安いとの指摘も)ですし、再処理に伴う関連施設が事故を起こすリスク、もちろん原発事故のリスクもあります。

そして再処理して作った燃料の使用済み燃料(使用済みMOX燃料)の取り扱いに関しては、電力会社に聞いても知らないって言うんですから、これはひどい話ですよ。

四国電力 原子燃料サイクル 使い終わったMOX燃料はどうするのですか?
https://archive.today/mTnYp

使い終わったMOX燃料は、当面の間、発電所の使用済み燃料貯蔵設備で使い終わったウラン燃料と同様に安全に保管します。
使い終わったMOX燃料の処理の方策については、国で検討が進められています。



‖ 問題の先送りと廃棄処分のすすめ

こういうわけで、ひとまず最終処分場の決定は先送りにする。これがベストな選択でしょう。

その上で再処理路線を廃し、高レベル放射性廃棄物を通常の使用済み燃料と定義(ワンススルー方式)付け、今後原発が再稼働(先日川内が再稼働)されるとしても、核のゴミの総量規制を設けてこれ以上面倒な核のゴミを増やさない(=原発に安易に頼らない)方向に持っていく。処分場の話はその後で良いわけです。

この手の話でついて回るのが「余剰プルトニウム問題」ですが、これは廃棄物扱いにして処分が良いでしょう。

この問題は国際社会からプルトニウムの核兵器への転用を疑われることが根幹なので、様々な不純物を混ぜ、ガラスやセラミックなどで固め、事実上兵器転用が不可能な状態にすれば良いのです。これを「核拡散の抵抗性を高める」とか「プルトニウム不動化」などと言います。

こういう話は生前の高木仁三郎先生や、最近であればISEPの飯田哲也氏も同様のことを仰っており、原発反対の有識者の間では以前から提唱されていたポピュラーな説です。

原発問題、あるいはプルトニウム問題に関しては、特にネットで原発に反対する方の間で、「日米原子力(協力)協定を破棄しなければ脱原発が出来ない」とか、「アメリカに原発もプルサーマルも、何もかも命令されている」などといった妙な話が浸透しているようです。このようないかがわしい俗説に無駄な時間とお金を費やすのではなく、もっとまじめに考えていただきたいと思います。

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カテゴリ: 冷やしたぬき放談

テーマ: 政治・経済・社会問題なんでも  ジャンル: 政治・経済

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