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冷やし狸庵

原発・エネルギー問題を静かに考えるブログ。

日米原子力協定の自動延長と迷走する原発反対論の今後について考えてみる その2 

‖ 反米イデオロギーで語られる原発問題

過去の連載でも指摘してきたことではありますが、原発反対派の中の、特に声の大きな少数派、すなわち「ノイジー・マイノリティー」に属する人たちは、何事も「左がかった」気質で、それもかなり重症といえます。彼らは数の上では少数派でも、それなりに声が大きい(影響力が強い)のが厄介なのです。

日本社会における左派は、基本的には反米主義的な論調に立ち、世の中のすべての元凶はアメリカにあるというような、極めて単純な思考をお持ちの方も多いように見受けられます。

もちろん、左派が総じて単純という意味ではありません。そして、反米主義は左派の専売特許というわけでもないのですが、一応そのような前提で話を進めていきます。

全てはアメリカが悪い。そのような「反米イデオロギー」的な思想、色めがねで世の中を見渡すと、必然的に原発問題もまたアメリカが悪いということにも繋がる。すなわち、日本が原発をやめられない理由はアメリカの陰謀、日米間の原子力平和利用の基礎を担う、日米原子力協定にあるというような。・・ぜんぜん違うんですけどねw

‖ 反米イデオロギー vs 反原発科学者

自由なラジオ 第94回 Light Up!ジャーナル:「日米原子力協定、自動延長へ」
2018/1/16 http://archive.is/2Shvk #自由なラジオ

一部抜粋

使用済み核燃料の再処理を認めるなど日本の核燃料サイクル政策の根拠となっている日米原子力協定が、2018年7月に期限を迎えます。改定交渉の難航も懸念されていましたが、アメリカ・トランプ政権は、同協定を見直さず自動的に延長する方針を明らかにしました。日米原子力協定とは何を決めていて、日本の原子力政策にとってどのような意義を持つのか?今中哲二さんに伺います。





こちらの動画の29:10秒過ぎ辺り。日米原子力協定について今中哲二先生に聞いてみるというコーナーがあります。番組のメインは「冤罪」と「大阪都構想」らしいのですが、そんなものはどうでもいいのですw

番組内で語られている、原子力協定の取り決め、あるいは意義といったものは私のブログの解説のほうが詳しい(自信を持ってオススメします)ので、内容的には見どころ(聴き)は少ないのですが、司会の方とのやり取りで、今中先生は最後にこのようなことを仰っています。

西谷 ・・あの、福一の事故からね、もう、えー7年ですけど、だから本来はこの原子力協定を改めでですね、もう原発は作らないという、協定破棄しないと・・。

今中 多分ね、私が感じるのは、日本が原発をやめると、脱原発行くのに日米協定そのものは障害にはならないと思います。

西谷 ということは、脱原発を宣言して大丈夫ですか?

今中 日米協定というのは、あくまで日本が勝手に原爆を作らないと、という縛りの役をしている・・

西谷 あっ、そうですか、今中さんありがとうございました。

今中 はいこちらこそどうもー。



まあ今中先生のおっしゃる結論部分は正しい(何を生意気なw)のです。何度も説明してきたとおり、この協定は日本の核武装の壁であって、脱原発の障害となるものではないのですから。

しかし、仮に日本が核武装をしたい、そのためのハードルを少しでも下げるために協定を破棄するべきという主張であれば、その是非はともかくとして筋は通っています。原発反対派は日本の核武装をお望みなのでしょうか。

それにしてもこの番組はヒドイですね。進行役の方がさかんに「奴隷、アメリカ様、日本をカモ」などと、いかにも対米従属・反米イデオロギーに満ちた言葉を散りばめて、今中先生に協定を破棄するべきだと言わせたがっているようにも映ります。しかし、今中先生は誘いには乗らず、「障害にはならない」とピシャリ。先生、さすがですw

‖ 結局は特定のイデオロギーに飲み込まれてしまった原発反対論

原発事故後の比較的初期の頃になりますが、「原発の是非に右も左もない、イデオロギーの問題ではない」と言われていた時期が懐かしいですね。私もそのような主張に賛同する1人として、この問題を考えるようになったわけですが。

しかし、今や原発反対論はすっかり左派の持ちネタになってしまっています。ある意味、原発反対論にとって理想的とも言えた時期は、ほんの短期間に過ぎませんでした。

だからこそこの問題は、特定のイデオロギーによる風味付けにより、余計に複雑化しておかしな方向に進んでしまうのです。反対派の方々は、相も変わらず「アメリカ言いなりの原発推進政策」とか、「アメリカに忖度して再稼働や再処理を進める」みたいな与太話にキャーキャー言ってますね。バカみたいですね。

このようなご時勢で、今中先生のように特定の思想に縛られず、その場の勢いに流されずに冷静に原発問題を語れる有識者の存在は貴重といえます。このあたり、同じ科学者(原子力工学)でありながら反米活動家としての顔も併せ持つ、小出裕章先生とは一味違います。

その3につづく

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カテゴリ: 冷やしたぬき放談

テーマ: 政治・経済・社会問題なんでも  ジャンル: 政治・経済

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