FC2ブログ
07// 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31. //09
 

冷やし狸庵

原発・エネルギー問題を静かに考えるブログ。

北朝鮮核問題・日本が「蚊帳の内」に入る方法とは? 

‖ 非核化のための対話がスタート

南北首脳会談 「朝鮮半島の完全な非核化」目標 共同宣言
2018/4/27 https://archive.li/zxMFb #毎日新聞

一部抜粋

韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は27日、軍事境界線のある板門店(パンムンジョム)の韓国側施設「平和の家」で会談し、「完全な非核化により、核のない朝鮮半島の実現という共通の目標を確認した」とする「板門店宣言」に署名した。



先日韓国・北朝鮮による、南北首脳会談。とにかく、文在寅、金正恩両氏による「軍事境界線越え」が印象的でした。終始和やかなムードで対話が進み、歴史的偉業とか、冷麺がウマかったとか、各紙報道を見る限りでは、概ね成功を収めたという印象です。

特に最近の北朝鮮はサービス精神が旺盛です。しかし、平昌五輪で盛んに報じられた「微笑み外交」という言葉のとおり、現時点で金正恩氏による「朝鮮半島の非核化」を額面通りに受け取るのは気が早いと思います。もちろん、非核化のための対話がスタートしたという意味では、一歩前進であることには間違いないのでしょうが。

‖ 南北首脳会談と「日本は蚊帳の外」論の二類型

先の南北会談において、表立って存在感を発揮する機会のなかった日本は、果たして蚊帳の外であったのか否か。会談にリンクする形で、そのような議論が一部のメディア等から提起されています。

例えば、こちらを【悲報】的に考えている印象の産経新聞の質問に対し、安倍首相は明確に否定しています。

逆に、特に原発反対派からは、特にネットでは、蚊帳の外を【朗報】的に捉えている(=日本の外交上の失点を喜ぶ)傾向が目立ちます。

これは私の印象論ですが、反対派はとにかく、今回に限らずどんなネタであれ、常に日本の外交が失敗することを望んでいるようにも映ります。やはり金子先生もこんな感じでwしかし金子先生は、ますます心が荒んでいる印象です。こんなヘイトスピーチみたいなことばかりツイートしてると、逆に見るほうが引くでしょうにw

若干余談が入りましたが、つまり、私の見たところ、蚊帳の外論には二種類あって、「日本は目立てなかったから残念」という悲壮感の入り混じった悲報論と、「目立てなかったからざまあみろ」という、ある種の爽快感すら漂う朗報論が見られます。

私は外交なんて知りませんが、やはり、こういうものは表もあれば裏もあるのでしょう。何も華々しい檜舞台で人々の喝采を受けることだけが成果とは限りません。とはいえ、実は裏すらもないのかも知れませんがw

しかし、そんなに日本が蚊帳の外だと悲観する(喜んでいる?)のであれば、内容、もしくは役回りの是非はさておき、立派に檜舞台に立てる方法が全くないわけでもありません。ただし、前もって言っておきますが、私はこの方法には反対です。

‖ 日本が蚊帳の内に入る方法、教えます

北朝鮮・朝鮮半島の非核化を進めていく上では、軍事利用としての核を取り除き、見返りとしての平和利用の核を認める。このような取極めについて、北朝鮮と関係諸国の間で議論が交わされることは間違いありません。すなわち、核兵器と原発の取り引きです。

朝鮮半島エネルギー開発機構(KEDO)
2005/12 https://bit.ly/2Ft210m #atomica

北朝鮮の核疑惑を解決するために、1994年10月、米国と北朝鮮両政府は、北朝鮮が黒鉛減速炉などを凍結し核開発を放棄する一方、米国などが平和利用目的の軽水炉を2003年までを目標に供与し、1基目完成までは代替エネルギーとして重油を供与することで合意し、1995年に朝鮮半島エネルギー開発機構(KEDO)が発足した。KEDO理事会は日米韓にEU(欧州連合)を加え4か国で構成している。・・2002年10月、北朝鮮がウラン濃縮計画の存在を認めたため、毎年50万トンの重油供給を同年12月から停止した。・・2005年11月23日、KEDO理事会でKEDO廃止の方針が固まり、・・



もともと北朝鮮の非核化については、KEDO(朝鮮半島エネルギー開発機構)を介して、関連施設の廃棄を見返りとして、100万kW級の軽水炉(原発)を2基提供するという話がありました。もっとも、当時の計画については、北朝鮮側が約束を反故にしたため、KEDOは既に解散されています。

しかし、今後、北朝鮮の非核化が進展するのであれば、必ずどこかのタイミングで原発を提供するという話が出てきます。

そこが聞きたい 北朝鮮の非核化 実現するには 日本軍縮学会会長・菊地昌広氏
2018年4月30日 https://archive.li/bt0Tj #毎日新聞

一部抜粋

朝鮮半島が安定し、北朝鮮が疑心暗鬼にならずに核兵器を不要と考える環境をつくるのは容易なことではありません。原子力分野で言えば、将来、北東アジア地域を対象にした協力機構構想「アジアトム」などが実現すれば、相互の信頼関係を強められるとも考えられます。けれども、今のところ具体化に向けた動きは進んでいないのが現実です。
 また、核兵器が廃棄されても、製造ノウハウを持った技術者は残ります。こうした人々が平和的な仕事に就けるよう支援していくことも、非核化を後戻りできないものにするため先々重要になってくると思います。



こちらの「アジアトム」については、以前の連載で取り上げた、「原子力の共同管理構想」のアジア版のような位置づけです。すなわち、限られた原子力技術国が供給グループとなり、需要国に技術供与をする。もちろん、共同管理構想もアジアトムも、実際に議論は進んでいないのですが。

原発を抱える先進国としては、北朝鮮の非核化を利用する形で、平和利用としての原発のPR。そして、北朝鮮の原子力平和利用プログラムをモデルとして、先進国主導による原子力の共同管理体制の構築の議論が進む可能性も出てくるでしょう。先の記事の菊池氏も、どちらかと言えばそのようなシナリオを望んでいる印象です。

非核化の議論が進めば、安倍首相は、「朝鮮半島の平和の実現のために、日本の安全な原発技術で貢献したい」等と提案することは目に見えています。程なく読売・産経新聞等でも、そのためにも日本は脱原発をしてはいけないという社説が発表されることは確実です。

南北対話をめぐる「蚊帳の外」論には、悲報、あるいは朗報と捉える両面があるにせよ、安倍首相はそれらを意に介さず、原発というカードを駆使することで、外交の檜舞台に立つ構想を温めていることでしょう。

関連記事
スポンサーサイト

カテゴリ: 冷やしたぬき放談

テーマ: 政治・経済・社会問題なんでも  ジャンル: 政治・経済

comment(0) | trackback -- | edit

page top

コメント

page top

コメントの投稿

Secret

page top