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冷やし狸庵

原発・エネルギー問題を静かに考えるブログ。

反原発・ニセモノ狩りの記録4 -原発反対デモ- その3 

今回は早めにということで、その2の続きになります。

‖ デモ自体に生産性を感じない

前回に書いたお話は、別に「デモのやり方」がどうこうということではないんです。どちらかといえば、デモ全般ですね。私としてはこういうものはなるべく早い段階で卒業しておくべきだったと考えています。「デモは無意味だ」とまではいかないにしても、これをやることはあまり生産的な行動とは思えませんので。

こんなことを書くと、「デモで全国の原発が695日(?)も止まったじゃないか!」とか、「一部の原発が廃炉になったぞ!」というような話も出てきそうですけど、それらはデモじゃなくて原子力規制委員会の審査の影響によるものです。

かく言う私も、原発事故直後は、やむにやまれず自然発生に出てきたデモというものは支持もしてましたし、ネットの中継などを追っかけていたものです。「今度福島のようなことが起きたら大変だから、原発は即廃炉だ!」という感じで。まあ反原発ですよね。

しかし、私はそれから程なく「これじゃダメだろうな」とも考えるようになりました。

‖ 即時ゼロと国民の合意

これは以前何度か説明した「反原発と脱原発の違い」と同じことなんですが、デモの様子やツイッター(ネット)ばかり追いかけていると、まるで「反原発」が世論の多数派であるかのように錯覚してしまうのです。

ところが実社会、身の回り人たちの様子や普段の何気ない会話、新聞等から得られる実感は、原発事故を経験したあとであっても「脱原発」に近い。

この温度差ですよね。このまま単に反対では、何も得るもの(実利)が無くて再稼働、原発も推進されていくだろうと。

これは何度も書いてきましたが、社会問題の解決は国民の合意がなければ出来ないことです。たとえ私が心情的には「反原発」でも、それを世論が納得しないのならそちらのペースに合わせる方が理にかなっているわけで、そういう意味では「脱原発」的なアプローチが良いのだろうと、そう考えるようになりました。

先日のドイツの話が良い例なのですが、私は日本の現在の原発比率4%よりドイツの原発比率15.8%の方がうらやましいというのが正直な感想です。

なぜなら日本は原発をやめないことがわかっているので、4%といってもこれから増えていくので先行きは暗い。たとえ省エネを進めたり太陽光を増やしても、原発は生き残る。反面、ドイツはやめることがわかっているので、現在の数字や政策スケジュールの話はともかくとして、将来的に希望があるわけです。ドイツの人々も、脱原発のための様々な努力を前向きに考えられるでしょう。

日本における脱原発的なアプローチといえば、例えば2012年頃に出てきた超党派の「原発ゼロの会」というのがありました。現在の原発を徹底的に審査して、そこで生き残った原発(15基程度を想定)を一律40年廃炉、稼働の延長は無しとして、原発を減らしていくという方法論です。

同様の話は、たしか金子勝・吉岡斉教授なども仰っていましたが、当時の私はこういう考え方も悪くないとは思いました。私の場合は謙虚(?)ですから、事故を起こした東電は論外として、「せめて中部電力の浜岡原発だけでも廃炉に・・」というようなことも考えたこともありました。果たして世論はどのような方法論、相場観なら原発をやめることに同意してもらえるのかという、ある種の頭の体操ですね。

‖ 即時ゼロ以外は推進派、悪であるという前提

でもダメですね。こういう話は反原発色の強い方々から「隠れ推進派!」などと厳しく批判され、立ち消えみたいになってしまいました。今もそうですが、「即ゼロ以外は全て推進派」みたいな空気がありましたからね。何か言えば後ろから矢が飛んでくるというか、そんな風潮はいまだに根強いものがあります。

結局、原発事故から今現在に至るまで、原発反対派の行動は「原発反対=デモ」というか、そればかりが目立つという印象です。原発をやめようという合意形成をはかる努力よりも、デモで原発を止めるのだという抵抗運動的な考え方といいますか。そして現実を見れば、状況は必ずしも良い方向には進んでいないわけで・・。

特集 玄海原発 ニュース 玄海原発再稼働、賛成46・8%県民世論調査 僅差、初めて反対を上回る(佐賀県)
2015年10月12日 https://archive.is/z362P #佐賀新聞

=知事選世論調査= 原発再稼働「賛成」半数超す(佐賀県)
2015年01月01日 https://archive.is/DhMcy #佐賀新聞

ただ反対と言っているだけでは世論もそのうち飽きてくる。既に一部の地域ではそういう兆候が表れていますね。「世論は原発に反対だ」という話にいつまでも甘えられる状況ではなくなりつつあるようです。

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カテゴリ: 冷やしたぬき放談

テーマ: 政治・経済・社会問題なんでも  ジャンル: 政治・経済

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