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冷やし狸庵

原発・エネルギー問題を静かに考えるブログ。

原発反対論にはびこる反米主義は、百害あって一利なし その1 

‖ 中国新聞と似たような主張をする新聞がもう一紙

先日私は、日本の核燃料サイクルの撤退に際し、日米原子力協定の破棄を主張する中国新聞の社説がおかしいという記事を投稿しました。

原子力協定の破棄を主張している新聞は、私が調べた限りではもう一紙存在します。それは日本共産党の機関紙である、しんぶん赤旗です。

プルトニウム保有 核燃サイクルからの撤退こそ
2018/7/19 https://archive.fo/qk8S1 #しんぶん赤旗

一部抜粋

日米原子力協定は自動延長されましたが、今後は、日米のどちらかが半年前に一方的に通告すれば廃棄できることになりました。核燃料サイクルの前提となる協定はもうやめるべきです。



このように、赤旗の社説も中国新聞と同様に、核燃料サイクルからの撤退に際して日米原子力協定の破棄を主張しています。

あるいは党の公約(政策)を見ても、日米原子力協定は延長せずに終了とあります。

2017総選挙/各分野の政策 19、原発問題――再稼働・輸出反対、即時原発ゼロ、賠償打ち切りの撤回、除染の徹底
2017/10 http://archive.fo/4aMX9 #jcp

一部抜粋

高速増殖炉「もんじゅ」の廃止にとどまらず、新たな高速実証炉開発も中止し、再処理工場を廃止し、核燃料サイクルからただちに撤退します。来年7月で30年の期限切れとなる日米原子力協定は、延長せず終了します。



これは何度も説明していますが、原発・核燃料サイクルのから撤退に際し、日米原子力協定を破棄する必然性は生じません。原発をやめるとしても、バックエンド問題等、多国間で原子力技術の共有・研究を進める必要があります。そのため、アメリカを含めた原子力協定の破棄は全くもって非現実的です。

「原発ゼロ」を実現した後も、原発の廃炉、使用済み核燃料の管理・処理など原発関連の「負の遺産」の後始末を安全に実施しなければなりません。・・使用済み核燃料の処分の手段・方法については、既定路線にとらわれず、専門家の英知を結集して研究・開発をすすめる必要があります。



共産党は原発ゼロを実現した後も、後始末のための専門家の英知が必要だと主張しており、これは全くもって正しいのです。しかし、アメリカを含め、多国間での原子力協力を一切排除した上で、果たして日本単独で何が出来るのか?大変興味深い話だと思います。‥つまり、何も考えないで言ってるわけですw

‖ 脱原発を進める上で、原子力平和利用協定(条約)等の破棄を検討している諸外国は存在しないはず

脱原発政策を進めるドイツは、例えばユーラトムから脱退することはありません。原発をやめるらしい韓国も、韓米原子力協定を破棄することはありません。先のとおり、原発の是非にかかわらず、原子力技術の研究・相互交流は必要だからです。当然、平和利用を目的とした協定(条約)であっても、推進の義務は生じません。

余談になりますが、今後も原発を進めるイギリスはユーラトムから脱退するようですが、これはEU離脱に伴う法的な整合性の問題です。正式な離脱に伴い、新協定を結び直す運びになると思われます。

原子力協定を「破棄」するという主張は、これは一義的には、核武装に着手する意図があると見做されかねない、不適切な言動であると考えます。実際に日本が核武装する際には、原子力協定やNPT等を破棄することになります。したがって、このような誤解を招きかねない言葉を軽々に用いることは賢明とは思えません。

その2につづく

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カテゴリ: 冷やしたぬき放談

テーマ: 政治・経済・社会問題なんでも  ジャンル: 政治・経済

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