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冷やし狸庵

原発・エネルギー問題を静かに考えるブログ。

原発反対論にはびこる反米主義は、百害あって一利なし その3 

‖ 非共産系の有識者・活動家も、基本的なスタンスは反米主義者

前回の、共産党の批判の対象とされていた反原発運動。そこで活動していた方々は、とうぜん共産党支持者ではないものの、やはり何かにつけて「アメリカが悪い」と言いたがる方が多いですね。

これは例えば、福島原発事故後、「反原発のヒーロー」として注目されるようになった小出裕章先生が良い例でしょう。

原発事故後、この問題を考えるにしても、そもそも前提となる知識が何もなかった私にとっては、先生の書籍等は大変参考になったことは事実です。先生の話を傾聴すれば、たしかに「原発のウソ」が平易に理解でき、目からウロコが落ちる思いがします。今でも小出先生は、原発問題を考える上で、私が尊敬する人物の一人です。

しかし、先生の話を聞くほどに、自然とアメリカへの憎悪が掻き立てられる。これが厄介なのです。

断っておきますが、私は原発を問題視していているのであり、関連性のない話はひとまず置いておくというスタンスです。そのため、小出先生の主張には、どうしてもスルーせざるを得ない場面が出てきます。先生は原発以上に「余計な話」をするのがお好きなようです。「全ては繋がっている」として、あれもこれもとw

あるいは、以前に紹介した「自由なラジオ」の話なども典型的な例と言えるでしょう。司会の方が再三「アメリカ様」、「アメリカに押し付けられた原発」などと煽り、その上で今中先生に協定を破棄しなきゃみたいな話を振って、案の定フラれるという内容でした。今中先生はその辺の感覚は「まとも」なのですね。

このような感じで、原発について批判的な角度から勉強を進めていくと、何かにつけて「アメリカ悪玉論」的な論調に出くわす機会が多くなります。彼らの主張を受け身のままに取り込むと、結果として、日本が原発をやめられないのはアメリカのせいだ、日米原子力協定を破棄するしかない、みたいな論説が流行りやすいのでしょう。

‖ 原発に余計な話を持ちこむほど問題は複雑化し、ついには解決不能にしてしまう

【プルトニウム問題に関する3度目の訪米報告】歴史的瞬間:米朝協議、日米原子力協力協定延長、日本のプルトニウム保有
2018/08/03 https://archive.fo/gyrhc #原子力資料情報室

一部抜粋

この間、米国の議員や専門家と議論を重ねることで、米国の大勢は日本のプルトニウム問題について憂慮していることがよく理解できました。また、少なくとも、日本の一部で議論されているような、日本が脱原発できないのは日米原子力協力協定があるからだという主張も間違いであるということがわかりました。
米国は日本の原子力政策について、一義的には国内問題であると理解しています。



原発問題で比較的イデオロギー色を出さない原子力資料情報室は、私と同じで(?)まじめです。彼らの主張は、これまで私がブログで解説してきた内容と概ね一致します。・・一致するなんて何を生意気なことをw

もちろん、私のブログは情報の確度という意味ではプロには劣りますが、それこそ「ネットの真実」みたいな与太話とは一線を画す品質であることは自負しています。問題は、もっともらしいウソを広めるブログ(やはりこういうところは、人に「読ませる文章力」が巧みです)のほうがネットでは市民権を得ているということなのですが。

先の今中先生もそうですが、私は原発の問題に余計な話を持ち込まない方の意見こそが大事にされるべきだと考えます。今回の内容でいえば、原発問題と対米感情を分けて考えられる方ですね。私は別に、反米主義が悪いと言っているわけではないのです。

言うまでもなく、社会問題を1つ解決するにも、そこには膨大な経済・人的・政治的なエネルギーの投入が必要です。一口に原発と言っても、60余年の国家プロジェクトを転換することは容易なことではありません。その上、そこに「全て」を持ち込めば、それは途方もない大問題になってしまい、最悪何一つ永久に解決することが出来なくなるでしょう。

吉井英勝・野口邦和・三浦広志・高草木博 どうなる原発 どうなる放射線 核廃絶のたたかいとともに(日本機関紙出版センター)
2011/5/20 https://bit.ly/2MjO0X0

P54、吉井英勝(元共産党参議院議員)氏の発言より抜粋

■在日米軍基地を太陽光発電所にすると
 在日米軍基地の面積が1千万平方kmです。この広さを全部太陽光発電所に変えたらどうなるか。メンテナンススペースが2割ぐらいは必要ですが、8割を発電所にしたら1千億キロワット時の電力が生まれます。これは東京電力の柏崎原発の1号機から7号機で年間500億キロワット時ですから、つまり柏崎原発2ヶ所分の電力が作れることになります。
 日本で現在作っている電力は年間9千億キロワット時です。ですから日米安保についていろんな考えがある人であっても、具体的なイメージとしてはアメリカにもう帰ってもらって、基地を戻してもらって太陽光発電所にしたら日本の電力の9分の1は作れるのです。



原発ゼロのために太陽光、じゃあ米軍基地は(いろんな考えがあると言っているのにw)いらない。先のように、原発の問題がどんどん膨大なものになり、社会問題を解決不能に追い込む論説の典型的な例と言えるでしょう。

先の米軍基地ネタは共産党(吉井英勝氏)の主張とはいえ、原発反対の有識者・活動家の皆さんは、大体こういう話が好きですよねw原発の問題に加え、世間一般では到底受け入れられる余地のない主義主張をセットに盛り込むのが大好きなのです。おそらく彼らは、そのような行動が逆効果であることに無自覚なのでしょう。

‖ 実は、原発事故などは大した話ではない

世間では震度6の地震が起きたとか、大型台風等、自然災害が発生するたびに「原発は大丈夫か?」なんて話も聞かれます。有事の際に、NHKの「○○発電所に問題がないことが確認されました」という速報を聞いて一安心。世間ではすっかりそんな習慣が定着してしまったようにも思います。

しかし、私から見ればそれらは大した問題ではないと思います。自然災害や人為ミス、テロ等。何かの拍子に、やれ電源が落ちた、やれ冷却不能になって原子炉が空焚き状態に‥みたいな話は、なるときにはなるんですから。

私が言えることは、世間は確かに原発に反対ではあるが、活動家の皆さんほどアメリカを異様に敵対視していないし、彼らがセットメニューでオススメしてくる政治的な主張・イデオロギー等も、まず賛同することはない。そんなところでしょう。

つまり、あえて言えば、原発事故など大した話ではないのです。

内容としては今回で終了で、次回は参考資料などの紹介を考えています。

その4につづく

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カテゴリ: 冷やしたぬき放談

テーマ: 政治・経済・社会問題なんでも  ジャンル: 政治・経済

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