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冷やし狸庵

原発・エネルギー問題を静かに考えるブログ。

反原発・ニセモノ狩りの記録7 -日米原子力協定- その2 

前回の最後にも書いたことですが、日米原子力協定とは、その本質は「日本の核武装の壁」ということになります。念のためになりますが、この大前提だけは是非ともおさえておいていただきたいと思います。

‖ 「隠された真実」の伝道師・山本太郎

日米原子力協定を破棄しなければ脱原発が絶対にできない!こんな奇妙なネタを吹聴してきた代表的な人物といえば、やはり参議院議員の山本太郎氏になるんでしょうか。実際には山本氏が出て来る以前からそういう話はあったようですが、知名度や社会的な影響力という意味においては、タレント・役者時代から事実上の公人扱いであった山本氏が、その代表例であるとして差支えないでしょう。

そういうわけで、これから山本氏が2013年の参議院選挙の時期に仰っていたことを紹介して、私なりに問題点を指摘することにしてみます。他の方のブログからの転載(みんな楽しくHappy♡がいい♪様より)になりますが、「転載は自由」ということで、お言葉に甘えて自由に転載させていただきます。

‖ 山本太郎氏の演説には頷ける部分が一つもない

「日米原子力協定 2018年にその内容を変更するか、破棄するか」山本太郎さん/「これはもう、人類は滅亡に向かっていると確信しました」広瀬隆さん7/5国会正門前(文字起こし)
2013/7/5 https://archive.is/ECI7u
リンク先の動画はこちらをどうぞ(YOUTUBE) https://goo.gl/Hsx2dg

一部抜粋(以後、気になった個所を紹介します)

こんばんは、山本太郎です。
いま、参院選に出るとかの話になってて、
でも今日は候補者としてではなく一参加者としてきました。



はい、こんばんは。冷やしたぬきです。ブログやってますw

日米原子力協定っていう奴があるらしいですね。
日本の原発はアメリカとの取り決めに於いて続けられている事です。
日本の原発はすべてアメリカの管理によって行われている日米原子力協定。



山本氏も聴衆のみなさんへの挨拶も早々に、いきなり初っ端からおかしなことを仰っていますね。「日米原子力協定という奴」は確かにありますけど、それが日本の原発はアメリカとの取り決めで続けられるとか、全てアメリカの管理によって行われているというような話ではありません。

この点、どうも変な誤解をされている人が多い印象なのですが、なぜか日米原子力協定によって「日本はアメリカに原発や再稼働を強制されている」と主張される方が多いのです。もちろん、そのような話は明らかな事実誤認です。そもそも、他国に原発を強制的に売りつけるとか、安全も確認されてないのに無理やり原発を再稼働させるのだとか、そんな非常識な協定がこの世にある訳がないのです。

日本は作り過ぎたプルトニウム、これをずっと持ち続けている。
このプルトニウムをアメリカから「減らせ減らせ」と言われている。
「お前たち、軍事利用じゃないんだろ、平和利用なんだろ、減らせよ」
減らすにはどうすればいいのか。
MOX燃料となったものを原発で燃やし続けるしかない。



これも全然、ダメですね。いわゆる余剰プルトニウム問題ですが、これは確かに、「余剰プルトニウムは持たない」のが日本の国際公約です。ただし、これを「燃やすしかない=消費するしかない」と仰るのは、これは明らかにおかしな話です。なぜ、プルトニウムが余るからといって燃やさなければいけないのでしょうか。これでは原発推進派が仰ることと同じになってしまいます。

プルトニウムの問題については、これは以前の記事でも書いたことですが、これは「核拡散の抵抗性を高める(プルトニウム不動化)」処置を施せば、別に無理して燃料にして使う必要はありません。要するにこの問題は、「核兵器への転用が疑われる」ことであって、それを払しょくすること、つまり、核兵器への転用が事実上不可能な状態にしてしまえば良いだけの事なのです。

それから、このようなプルトニウムの処分法は「原発反対の有識者の間ではポピュラーな説である」とも以前書きましたけど、山本太郎氏のお隣にいらっしゃる、長年原発を反対されてきた作家の広瀬隆さんも、実は同じようなことを仰っていたのです。

広瀬隆・藤田祐幸 原子力発電で本当に私たちが知りたい120の基礎知識(東京書籍 2000年)
http://goo.gl/JgNNOA

一部抜粋

 それでも、最後にふたつの問題が残る。第一は、すでにフランス・イギリスで取り出してしまった核兵器材料プルトニウムをどのように管理すればよいか、である。
 この答えは、じつに簡単である。フランス・イギリスから返還される純粋なプルトニウムに、日本へ輸送する際に不純物を大量に混合して燃結し、テロリストなどが核兵器に使えないようにすればよい。これで、プルトニウムは、再処理する前と同じ高レベル放射性廃棄物に戻り、「核兵器問題」と「プルサーマル運転の危険性」と「再処理工場の危険性」という三つの問題を、一挙に解決することが可能になる。



‖ 師匠なら演説をやめさせないと

広瀬さんは山本氏の「師匠」らしいですけど、お弟子さんにあのような「トテツモナイ」演説をさせてしまっては、ちょっと師匠としての監督不行き届きではないかと、私は思うのですが。

ただ、広瀬さんは作家でありジャーナリストであり、ある種のアジテーター(扇動家)的な気質もありますので、話が盛り上がるならそれでいいじゃないかというような意識があったのかもしれませんが・・。

その3につづく

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カテゴリ: 冷やしたぬき放談

テーマ: 政治・経済・社会問題なんでも  ジャンル: 政治・経済

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