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冷やし狸庵

原発・エネルギー問題を静かに考えるブログ。

原発推進派は「中西経団連会長を許さない!」と言うべきである 

原発ネタで経団連の中西会長がまたおかしなことを言っている‥!というわけで、今回は以前の記事の続編的な内容です。

‖ 中西氏の現状認識はあきらかにおかしい

経団連会長「原発と原爆結び付いていると理解困難」
2019/2/15 https://archive.fo/8RxWH #テレ朝NEWS

一部抜粋

  経団連の中西会長が、原発の再稼働に地元の理解が得られないことについて「原発と原子爆弾が頭の中で結び付いてる人に理解してもらうのは難しい」などと述べました。

 経団連・中西宏明会長:「原子力発電と原子爆弾が頭の中で結びついてる人には、これは違うという事を分離して理解するのは難しいかなと」
 原発を推進する経団連の中西会長は15日、静岡県にある運転停止中の中部電力・高浜原発を視察した後、‥



話の前にこちらの記事の訂正を。中西会長が視察に訪れて発言したのは15日ではなく14日。それも中部電力の高浜原発ではなく、浜岡原発です。中部電力が所有する原発は静岡県の浜岡原発のみ。高浜原発は関西電力所有で所在地は福井県(しかも3号機は稼働中w)です。こちらは動画はまともなのですが、テキストがデタラメですw

原発と原子爆弾(核兵器)は違う‥。中西氏は何をトボケたことを言ってるのでしょう?これはどっちも同じが正解ですよw核分裂によって得られるエネルギーを極限まで使う(軍事利用・核兵器)、あるいは平和利用目的で加減して使う(平和利用・原発)かの違いです。そのため本質的には同じです。

原子力の軍事利用と平和利用は同じだからこそ、特に原発を扱う場合は核不拡散上の保障措置が課題になります。そのためIAEAや二国間協定、NPT等という話になるのです。日本であれば、例えば使用済み燃料を再処理したプルトニウム。これはテロ等の悪用の可能性もあるので厳格な管理が求められます。

中西氏の発言は原子力を扱う際の基本事項・マナーを著しく欠いていると言わざるを得ません。中部電力も余計なトラブルメーカーを招いてしまいました。

‖ それでもフォローできなくもないが、やっぱりおかしいw

中西氏の発言の意図は何であったのか?私にはよくわかりません(おそらく中西氏もw)が、例えば軽水炉では核暴走(反応度事故)は起きないという意味で考えればわからなくもないです。

原発事故は大別すれば2つに分けられます。1つ目は核分裂反応の制御が不能になる反応度事故(核暴走)、2つ目は冷却手段を失うことによる冷却材喪失事故です。

軽水炉には自己制御性が備わっているので、常に核分裂は安定する方向に進む。そのため核分裂の制御が不能になって暴走が生じることは考えにくい。このあたりの解説は例の曲線と玉が転がってるが有名ですが、そういう話です。

もちろん、軽水炉で核暴走が起きないのかという話については、やはり絶対ではなく、条件次第なのではないかと思います。

そして、軽水炉で専ら問題となるのは、福島第一原発事故でも見られた冷却材喪失事故です。こちらについては、事故が起きる前は、そんな事を言うやつは中学校の授業からやり直せなんてバカにされてたものですが‥。

中西氏の発言が軽水炉で核爆発が生じるリスクは低いという意図であれば一応話が通るように思えるのですが、これはやはりおかしいのです。

浜岡原発といえば例の巨大な防潮堤が何かと話題になっていますし、中西氏もこちらを視察するなどして安全性を確信しています。

しかし、こちらの防潮堤はなんのために作られたのかといえば、それは津波対策であり、根本的には先の冷却材喪失事故のリスクを低減させるためなのです。核暴走とは直接的な関連性はありません。

そして、地元の理解が得られない理由として、核爆発の話は極めて少数ではないかと思います。やはり福島のように、原発は地震・津波に耐えられるのか?という話が主流であり、つまり冷却手段の喪失を危惧している。地元に限らず、私達がイメージする原発事故はチェルノブイリではなく、スリーマイル・福島型ということなのでしょう。

結論としては、中西氏は原子力を扱う際の最低限の基本を理解しておらず、その上、再稼働の議論に関する現状認識もあやふやである。つまり、原発推進派から見れば典型的な「無能な味方」であり、彼のような人物が原発再稼働を遅らせていると言っても過言ではないと思います。

中西氏のおかげで世間の原発に対する不信がさらに高まったことだと思います。良いことだと思います。

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カテゴリ: 冷やしたぬき放談

テーマ: 政治・経済・社会問題なんでも  ジャンル: 政治・経済

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