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冷やし狸庵

原発・エネルギー問題を静かに考えるブログ。

原発推進派と日本共産党は「アベ政治を許さない!」で一点共闘するべきである その2 

今回は本題に入る予定でしが、こちらについては次回に持ち越しとさせていただきます。

‖ 続・共産党と原子力平和利用

共産党と原子力平和利用について、私が所有する資料の中で最も新しく、かつ詳細に述べられていると感じるのは、以前にも紹介したことがある例のメールになります。

RE:日本共産党の原子力政策に関する質問です(日本共産党中央委員会)
2014/3/29 http://bit.ly/2laKM9V

メールありがとうございました。
 そもそも原子力エネルギーは、人類にとって“第二の火”といわれるほど巨大なエネルギーで、その発見は人類史的な意義がありました。しかし、原子力の巨大なエネルギーの安全な利用のためには、エネルギーとともに生まれる強烈な放射線を制御するための技術の確立が不可欠でした。
 ところが、原子力エネルギーの利用は、不幸な歴史をたどりました。核兵器と潜水艦の動力炉という形で、最初に軍事に利用されてしまいました。現在の原発は、この潜水艦の動力炉の技術を使ったものです。「安全は二の次、三の次」という軍事利用から入り込んだ狭い枠組みの技術を利用した現在の原発の延長線上に、「より安全性の高い原発」などありえません。
 同時に、現在の原発からの撤退後に、この狭い枠組みから一旦抜け出し、初心に返って安全最優先で基礎研究を進めれば、将来にどんな新しい展開が起こりうるのかは、いまから予想するわけにはゆかないことです。「原子力の平和利用は幻想である」とか「人類と核は共存できない」と断定できるほど、人類は原子力についての研究を突き詰めてはいないと考えています。
 ですから、原子力エネルギーの平和的利用についての将来の人類の選択肢を、今から縛るようなことはしないというのが私たちの立場です。そこで新たな知見が得られれば、現在の原発の廃炉やすでに作られた核のゴミの処分にも役立つかもしれません。今の段階で可能とか不可能と決めつけるべきではないと考えています。



こちらは私の知人を介して、「共産党は原発ゼロを主張していますが、ゼロということは今後もゼロですか?」、「事故を契機に人類と核は共存できないという意見も聞かれますが?」といった質問に対する共産党中央委員会の回答になります。「人類と核」なんて、いかにも共産党が嫌がるであろうキーワードを混ぜているのがポイントですw

そして回答としては、やはりゼロならゼロとはなりません。今の原子力平和利用は軍事優先で進められてきた狭い枠組みの技術であり、初心に返って安全優先を進めれば将来はわからない、今から選択肢を縛ることはしないというものでした。つまり、原発の活用については将来に含みをもたせているということです。

このあたりの説明は、例えば2003年、共産党の綱領改定の議論において、原子力平和利用についての不破哲三氏の発言と似通った内容になっています。

質問・意見に答える 7中総 不破哲三議長の発言 (大要)
2003年6月30日 https://archive.fo/v1HDM #しんぶん赤旗

一部抜粋

綱領で、エネルギー問題をとりあげる場合には、将来、核エネルギーの平和利用の問題で、いろいろな新しい可能性や発展がありうることも考えに入れて、問題を見る必要があります。ですから、私たちは、党として、現在の原発の危険性については、もっともきびしく追及し、必要な告発をおこなってきましたが、将来展望にかんしては、核エネルギーの平和利用をいっさい拒否するという立場をとったことは、一度もないのです。現在の原子力開発は、軍事利用優先で、その副産物を平和的に利用するというやり方ですすんできた、きわめて狭い枠組みのもので、現在までに踏み出されたのは、きわめて不完全な第一歩にすぎません。人類が平和利用に徹し、その立場から英知を結集すれば、どんなに新しい展開が起こりうるか、これは、いまから予想するわけにはゆかないことです。
 ですから、私たちは、エネルギー政策の記述では、現在の技術の水準を前提にして、あれこれの具体策をここに書き込むのではなく、原案の、安全優先の体制の確立を強調した表現が適切だと考えています。



不破氏といえば、こちらを遡るほど十数年前の書籍になりますが、やはり似たような主張をされています。

日本共産党中央委員会出版局 原発問題と原子力の将来
1988/11/20 https://amzn.to/2tFpmZ9

一部抜粋

 日本共産党は、原子力問題で、人間は原子力にいっさい手をつけるな、などという非科学的なことは申しません。人間の知恵がすすんでいくにしたがって、人類は新しい力を手に入れます。昔は木をこすって火をおこした。それが近代では石油や石炭を燃やして大規模なエネルギーを使うようになった。核エネルギーというのは、うまく使えば、石炭や石油とはけたちがいのものすごい力を出せるもので、これを人間が発見したのは、いまからちょうど五十年前でした。
 この大きな力を本当に安全でしかも平和に人類が使いこなせるようにするために、うんと知恵を使うべきだ、というのが日本共産党の立場です。



余談になりますが、↑は青森県の核燃料サイクル基地計画を批判する文脈からの抜粋になります。しかし、これの10年ほど前、共産党はウラン資源の枯渇の問題から、高速増殖炉の研究開発を進めるという主張がされていたことは世間ではあまり知られていないと思います。共産党は原発を自前のエネルギー源として重要視してきたことは確かです。

日本共産党中央委員会出版局 「原発事故」と「安全神話」美浜・チェルノブイリの教訓
1991/12/10 https://amzn.to/2UboQhr

一部抜粋

 もう一つの問題は、原子力発電の現段階の到達点だけを見て、そこに欠陥があるからといって、核エネルギーの平和利用の将来にわたる可能性を全部否定してしまうというのは、短絡的な議論になるということです。
 何しろ、原理が発見されてからまだ五〇年。人類の歴史からいえば、われわれは、核エネルギーを利用するほんの端緒、入り口の段階にあるわけですから、その入り口の段階で、将来の可能性を全部否定するわけにはゆかないのです。



そしてもっと遡れば、例えば私が共産党関連で目を通した中で最も古い資料(のはずw)、徳田球一「科學と技術におけるマルクス・レーニン主義の勝利(1950)」に見られるように、資本主義では科学技術は発展せず、原子力の平和利用もできないという話になるのです。

平たく言えば、共産党の主張は、本来は良いものである原発を悪くしているのはアメリカ帝国主義および資本主義である。そういう話なのです。過去から現代を見渡せば、たしかに言葉の選び方に変化は見られますが、その中身はほとんど同じであり、過去問の焼き直し。私にはそのように映ります。

そのような意味では、たしかに共産党の主張は一貫しています。もちろんそれは、原発事故後に共産党が声高に主張する「一貫性」とは全く性質が異なるものです。

その3につづく

 日本共産党中央委員会出版局 日本の未来をひらく科学的社会主義 日本共産党中央人民大学・講義録
1975/5/28 https://amzn.to/2BRS5OT

一部抜粋

‥いま日本で進められている軽水炉型の原子力発電は、‥初歩的で、過渡的な技術であり、将来性のあるものではありません。例えば、将来の源力炉の一つである高速増殖炉とくらべるといちじるしくウランを消費するので、このような原子力発電をむやみやたらに増やしていくことは、安全性だけでなく、資源の面からもゆきずまることは明らかです。
 ですから、どっかり腰をおちつけて、将来を見通した立場から、高速増殖炉、核融合、地熱の利用をはじめ、さまざまの新しいエネルギーの研究、開発をすすめられるようにする必要があります。



こちらの「いちじるしくウランを消費する」の意味について。ご存知のこととは思いますが、核分裂性のウラン235は自然界に0.7%ほどしか存在しないとされています。原発推進派としては、これを使い捨て(直接処分)にするのはもったいない、ウラン資源を骨までしゃぶるのが正しい使い方であり、だからこそ高速増殖炉をという話になるのです。

ただし、概ね1960年代末から70年代にかけて、ウランはそう簡単には枯渇しないことが判明し、次第に核燃料サイクルの必要性の根拠が薄れていったのです。

最近の報道でも、ウランについては今後も安定的に需要を上回る供給量が確保されるとのこと。さらに将来的には、海水に溶け込んでいるウランを採取するなんてプランもあるみたいですが。

‥新しいエネルギーがエネルギー供給の中でかなりの比率を持つようになるのは、十年、二十年といった先のことですから、当面エネルギーの自主的基盤を拡大する方向に転じるためには、埋蔵量二百億トンといわれる石炭をはじめ国内のエネルギー資源の合理的な利用を進めることです。



余談を続けると、当時の共産党は国内の石炭の活用(200億トンとは可採埋蔵量=経済的に採掘可能な量と思われます)も主張しています。これもいつの間にか無かったことにされて、今では石炭火力反対の主張に転じています。やっぱりこの政党は立場一貫とはいかないようですw

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カテゴリ: 冷やしたぬき放談

テーマ: 政治・経済・社会問題なんでも  ジャンル: 政治・経済

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