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冷やし狸庵

原発・エネルギー問題を静かに考えるブログ。

原発推進派と日本共産党は「アベ政治を許さない!」で一点共闘するべきである その4 

‖ 原発推進派と日本共産党の利害は一致する

最近の経団連経済同友会による原発推進の提言に見られるように、いま推進派は、原子力産業の斜陽化を深刻な問題として捉えています。再稼働は進まず、増設や輸出もない。推進する側から見て旨みの少ない市場では、今後業界を志す人材もいなくなるということです。行きつく先は自然死です。

ということは、社会主義・共産主義の原子力平和利用を掲げる共産党としても困ったことになるのは必然です。現状を放置すれば、現在の共産党が説明するところの、基本に立ち返って安全優先で研究開発に取り組むための人材もいなくなってしまうからです。

ここに表の推進派(政財界等に見られる、いわゆる原子力ムラ)と裏の推進派(左の原子力ムラ)による、原子力平和利用のための一点共闘、統一戦線への発展は必然性を帯びることになると私は考えます。

さしあたり、原発推進に二の足を踏む安倍政権を一日も早く退陣に追い込むこと。これが第一です。今の状況が9年、あるいはそれ以上も続くとすれば、推進派にとっては悪夢でしかありませんw

そして、次期政権には国内の原発の早期の再稼働を求める。輸出案件では最低でもアメリカの新規受注の後押し、フロンティア市場・インドとの交渉を成功させる等。まずはより実現性の高い、具体的な実績をもとに業界従事者や志望者に希望をもたせ、長期的な展望として、持続可能な原子力産業の構築への取り組みが課題となるでしょう。

中西経団連会長「失礼だった」 原発と原爆の混同を釈明
2019年2月25日 https://archive.fo/kKblt #朝日新聞

一部抜粋

原発全般の再稼働に反対する民間団体、原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟から公開討論を申し込まれ、断ったことについては「反原発を通す団体で議論にならない。水と油だ」とした上で、経団連として今春、エネルギー政策に関する提言をまとめることを優先する考えを強調した。



経団連の中西会長は、原発の議論をするべきとしつつも反対派とはできないと仰っています。なら何のための議論なのかとw

しかし、少なくとも共産党は違います。なぜならこの政党は、歴史的に見て、誰よりも原発の無限の可能性を信じて疑わず、その上で、いわゆる反原発や脱原発といった反科学の立場を取ったことは一度もないからです。

政治的・思想的な立場を超え、原発政策を不安定化させる安倍政権とのたたかいのための意思統一へ。推進派と共産党は「アベ政治を許さない!」で一点共闘できると思います。

タイトルにかんする話題としてはこれでおわりになります。

‖ 核兵器・「きれいな核」の平和利用

共産党といえば、原子力の平和利用とともに、軍事利用である核兵器についても密接な関係にあります。ネット上などでは、共産党はかつて、社会主義国の核兵器は「きれいな核」として、ソ連や中国の核武装(ソ・1949、中・1964)を支持していたという話です。

きれいな核について、これが共産党の公式見解であったかは定かではありません。しかし共産党は、核保有国アメリカへの対抗上、平和主義の社会主義国による核開発は防衛目的と主張していたことは事実です。今で言えば核抑止力を前提とした安全保障論であり、いわば核兵器の平和利用です。

原子力は軍事・平和利用の両方でいわゆる「死の灰(放射性廃棄物・降下物)」が問題になりますが、当時の共産党は防衛目的の核実験で生じる放射能汚染についてもやむを得ないという立場でした。今は福島原発のトリチウム海洋放出を許さないとか言ってるみたいですけどね。

日本共産党中央委員会出版局 核兵器全面禁止と原水禁運動
1973 https://amzn.to/2VyASkZ

P39より一部抜粋

‥アメリカ帝国主義の侵略と脅迫に対抗するために、ソ連が核兵器をもち、ついで中国が核兵器開発に着手し、両国はそのための実験をおこないました。こういう状況のもとでわが党は、‥これらの国の核兵器開発を防衛的なものであり、余儀なくされたものとみてきました。この点は、今日からみても歴史的根拠のあることでした。 
 そして当時、アメリカ帝国主義の侵略政策にたいする態度とも関連して、ソ連などが核兵器をもったことが、アメリカ帝国主義の核脅迫政策に打撃になったことはたしかです。一部の人がひぼうしているように、わが党が「社会主義国の死の灰はきれいだ」などといったようなことは絶対ありませんでしたが、当時、核戦争阻止、核兵器の全面禁止を原点としながらも、アメリカの核脅迫政策阻止という全体的観点から、社会主義国の核開発の政治的意義をアメリカ帝国主義のそれと明白に区別して、防衛的と積極的評価したことは重要な歴史的意義をもつものでした。



きれいな核についてはこちらの書籍にも記載されているように、ネットが普及するはるか以前からの長い歴史があるのです。そして共産党は、きれいだなんて話は絶対にないと否定しているわけですが、意味としては同じことなのです。

P39~40より一部抜粋

 しかし、この数年来、核兵器を保有する社会主義国であるソ連と中国の国際政治における重要な変化が生じています。
 ソ連と中国がたがいに対立しあうようになり、国境では武力衝突も起こりました。またソ連などのチェコスロバキア侵略というような社会主義国の大義に反する事件もおこりました。
 こういう今日の状況では、初期のように、中、ソの核実験が、核兵器開発競争の機動力であるアメリカ帝国主義のそれとの関係で、すべて防衛的なものだとか、余儀なくされたものだとか、簡単にはいえなくなってきています。
 ‥今日の時点で、情勢の変化に応じて、核兵器問題についてのわが党の態度をさらに具現化するとともに、すべての核保有国にたいして核兵器開発競争の悪循環から抜け出す道として、核兵器の全面禁止協定の締結をいっそう強くおし出したのです。



そして共産党は、1960年代後半当時の社会主義国を巡る状況の変化に着目し、「単純にはいえなくなってきた」として核兵器の全面廃止を強調しています。

しかし、これもいろいろな点でおかしいのです。

まず第1に、共産党は初期の見解は正しかったとしながら、問題は状況の変化、すなわちソ連や中国が大義に反したことを問題としています。つまり、この時点において、ソ連・中国の核保有を容認した責任論を回避し、防衛上余儀なくされた状況であれば、社会主義国の核保有は妨げられないという立場を崩していないと私は理解しています。

第2は、「社会主義国の大義」です。共産党はアメリカとその同盟国を戦争勢力、社会主義国を平和勢力と分類してきましたが、そもそも後者が平和主義で、軍拡・覇権主義に走らない根拠がわかりません。社会主義国同士が対立しないという話も同様です。

このような、社会・政治体制の違いを根拠に戦争か平和かを論じる方法論は、当時の社会情勢を踏まえた上でも、極めて乱暴に映ります。そして、共産党が示す大義とは別に、例えば現代の中国は社会主義国を自負し、同時に軍拡を進め、覇権国を目指しています。

第3は、情勢の変化を受けての結論として、核兵器の全面廃止を訴えていることです。しかし、本当の意味で全面廃止とするならば、第1でも触れたように、そもそも当初の、防衛上余儀なくされたとする見解の誤りを認めるべきではないかと思うのです。こちらについて、共産党はその後も撤回せずに現代に至っているように思います。

共産党といえば、最近は日本の核兵器禁止条約の批准にも熱心なようです。

共産党躍進で「核兵器のない世界」を 広島 志位委員長が訴え
2019/2/18 https://archive.fo/yM6Y2 #しんぶん赤旗

一部抜粋

日本共産党の志位和夫委員長は17日、広島市内で演説し、唯一の被爆国・日本の政府が背を向け続ける核兵器禁止条約の発効をめざし、「『核兵器のない世界』の実現にむけて一貫して奮闘してきた日本共産党の躍進を」と訴えました。



‥もちろん、一貫なんかしてませんよw先のとおり、余儀なくされたとして社会主義国の核武装を支持していた時代もあったわけですから。

共産党は何かにつけて「一貫性」を強調する傾向にありますが、こういう話が出てきたらウソだと割り切って良いと思います。あるいは「科学の目」等の単語も要注意です。

アジェンダ 2015夏号 森瀧 春子インタビュー 「核のない未来を! 世界核被害者フォーラムへ」 (アジェンダ・プロジェクト)
2015 http://amzn.to/2BmxN16

一部抜粋

‥共産党が根本的に原発を否定しているのかどうか、未だに一〇〇%信用できないところがあります。いつかまた情勢が変われば態度を変えるのではないか。三・一一の前までは、彼らは科学が進歩して安全を確保したら、原発も人類にとって必要だという立場だったからです。原水禁世界大会が八〇年代に再分裂したのも原発問題が一因でしたからね。旧ソ連の核実験の問題もそうですが、自分自身の歴史でどこが間違っていたのか、考えないと前には進めないと思うんです。私もそうですが、三・一一の前にどれだけ真剣に原発の問題に向き合ってきたのか、その反省や自責の念から向き合うのが普通ですよね。一般の人ならともかく、指導層にあたる人たちが反省もなく、いつのまにか態度を変えるということは無責任だと思います。



今まで私なりに調べてきた日本共産党と「核」全般にかんする感想をまとめると、だいたい↑の記事のような感じになります。かといって私は原水禁も支持はしませんけどね。

原子力の利用は軍事目的であれ平和利用目的であれ、やはりその是非には右も左もないという考え方は、歴史的な事実関係から見ても正しいということなのでしょう。

- おわり -

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カテゴリ: 冷やしたぬき放談

テーマ: 政治・経済・社会問題なんでも  ジャンル: 政治・経済

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