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冷やし狸庵

原発・エネルギー問題を静かに考えるブログ。

北海道・本州間連系設備(北本連系)ミニ研究 その4 

今回は、北本連系のさらなる増強について、最近の北海道新聞・電気新聞の記事等を紹介しつつ、感想を交えていきたいと思います。

‖ 北本連系の増設は北海道だけのメリットとはならない

北本増強全国負担へ
2019/2/22 https://archive.fo/vHB3b #北海道新聞

一部抜粋

 経済産業省は21日、北海道と本州を結ぶ送電線「北本連系線」を増強する費用の負担方法を決める議論を有識者会合で始めた。連系線の増強費用はその地域の電力会社が出すのが一般的だが、同線は全域停電(ブラックアウト)防止に加え、太陽光や風力など再生可能エネルギー導入にも役立つとして、全国単位で負担する仕組みを目指す。5月ごろに一定の結論を出す。



現在増設が進められている北本連系(北斗今別直流幹線・新北本連系、2019/3/28運用予定)。こちらについてはさらなる増設についての議論が進んでいます。道新によれば、増設にあたっての費用負担は全国単位での負担も検討されているようです。

 北本連系線の送電容量は現在の60万キロワットから90万キロワットに増える予定で、その後さらに60万キロワット増強される見込み。昨年12月から国の認可法人、電力広域的運営推進機関(東京)が具体的な規模やルートを検討している。



つまり、今後、北本連系の送電容量は、最大で150万kWまで増設される可能性があるということになります。

 同線の90万キロワットへの増強にかかる600億円は北海道電力が負担しており、更に増強するにはそれを上回る費用が必要になるとの見方が強い。「北電1社で負担するのは難しい」(経産省幹部)ため、全国の電力会社が‥)



これはネット版ではなく本紙からの引用です。費用負担の議論については、増設は結構だけど、出すなら北海道だけで何とかするべきという意見もあると思います。

しかし、北本連系の容量アップは北海道だけが恩恵を受けるというわけではありません。例えば2011年の東日本大震災では、北海道から本州方面に向けて、北本連系を通じて最大60万kWの送電が行われています。電力の融通は持ちつ持たれつの要素があると思います。

北本連系は他の地域の送電設備に比べて容量が小さいこともあり、こちらについてある程度の厚みをもたせることは、道内外での有事に備える上でも必要だと思います。

‖ 再増設・既設では30万、新設で60万kWの模様

北本連系、60万キロワットなら新ルート/広域機関が工期12~15年の増強案
2019/02/25 https://archive.fo/Q8Suw #電気新聞

 北本連系設備のさらなる増強を検討している電力広域的運営推進機関(広域機関)は22日‥増強規模を30万キロワットとする案と60万キロワットとする案について、ルートと工期を示した。60万キロワット増強時は既設ルートは使えず、北海道と東北を結ぶ新ルートを敷設する必要がある。



電気新聞によれば、60万kWの増設の場合は既設のルートを利用できず、新設の必要があるとされています。

電力広域的運営推進機関 北本の更なる増強等の検討 電力レジリエンス等に関する小委員会 事務局(PDF)
2019/2/22 https://bit.ly/2UJPiif

資料(P9)によると、その理由はおそらくリスク分散です。一箇所に集中して増設すると、それが万一倒れたときにカバーができなくなるという話のようです。そのため既設(新・旧北本)の場合は30万、60万であれば第三のルートの新設が必要となるようです。したがって、増設分の内訳は「90+30 or 60」となります。

ちなみに、こちらの機関では、北本連系のさらなる増設を「新々北本増強」と定義しています。

‖ 増設にあたり、政治的なハードルは低い

北本連系の増設については、以前の記事でも紹介しましたが、安倍総理・世耕経産相からも前向きな発言が聞かれています。前向きじゃなければ今のような議論は行われていないのでしょうがw

それから、4月7日投開票の北海道知事選。こちらは鈴木直道(すずき・なおみち)元夕張市長・石川知裕(いしかわ・ともひろ)元衆議院議員の事実上の一騎打ちです。両候補者の政策集(公約集)でも、やはり北本連系の増設について触れられています。

鈴木 直道(なおみち) あらゆるピンチをチャンスに!躍動する北海道の扉を力強く押し開け、活力あふれる北海道の未来を実現します。 (PDF)
https://bit.ly/2HHc5aU

P13、くらしと経済を支えるエネルギー政策の推進より一部抜粋

 ブラックアウトの教訓を踏まえ、基幹送電線網としての北海道・本州間連系線の増強や、大型蓄電池システムの開発など、多様化かつ柔軟なエネルギー需給構造を築き上げ、災害にも対応できるバックアップ分散型エネルギーシステムの確立に向けた取り組みを進めます。



石川ともひろ 北海道独立宣言 豊かな自治を作る - 4つの理念と8つの政策 -(PDF)
https://bit.ly/2WKZHuW

P4、6.「脱原発」に向けて新技術で「エネルギー革命」より一部抜粋

 ブラックアウト(北海道全域での停電)を踏まえ、電力の安定供給体制確立のために、大規模集中から地域分散型への転換を進めるとともに、北本連系(北海道・本州間連系設備)など地域間連系線の増強(※7)や、「デジタル・グリッド」など新技術(※8)の導入による新たな電力システムの構築を促進します。



北本連系の容量が全国的に見ても小さい理由は、一説には北電の地域独占を維持するための参入障壁として利用されてきた(抑えられてきた)ことが原因の一つとも言われています。しかし、私は技術・費用面の問題と見ているわけですが。

ともかく、政治的には増やす方向に進んでいることは間違いありません。今後もこのままの姿勢で取り組んでいただきたいものです。

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カテゴリ: 冷やしたぬき放談

テーマ: 政治・経済・社会問題なんでも  ジャンル: 政治・経済

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