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冷やし狸庵

原発・エネルギー問題を静かに考えるブログ。

2019/4/7投開票 北海道知事選について少し考えてみる 

昨年の12月にUPした記事のつづきになります。

当時の私は、鈴木直道氏と逢坂誠二氏の対決を期待していました。しかし、結果としては周知のとおり、鈴木直道氏と石川知裕氏となっています。

‖ 両候補のエネルギー政策に違いはほとんど見当たらない

鈴木・石川両候補の発言・公約等の限りでは、エネルギー政策に違いはほとんど見られない。そのような話は前回の北本連系にかんする記事でも少し述べています。

鈴木 直道(なおみち) あらゆるピンチをチャンスに!躍動する北海道の扉を力強く押し開け、活力あふれる北海道の未来を実現します。 (PDF)
https://bit.ly/2HHc5aU

石川ともひろ 北海道独立宣言 豊かな自治を作る - 4つの理念と8つの政策 -(PDF)
https://bit.ly/2WKZHuW

再生可能エネルギーに電力の地産地消、省エネの推進。ブラックアウト対策として、北本連系を含めたバックアップ電源の多重化。どちらも似たような感じです。

‖ 原発についてもそれ程差があるとは思えない

エネルギー政策に違いが見当たらないということは、当然原発もそうであるというのが私の見立てです。

しかし、原発反対派の動向を見てみると、そうはなっていないようです。

この間、ネットなどの論調を見た限りでは、どうやら反対派は、「鈴木氏=推進派」、「石川氏=反対派」と位置づけているようです。たとえば選挙の「逆」神様のツイートを見てみますと‥。

山口二郎@260yamaguchi
2019/3/15 https://archive.fo/oad44

 北海道知事選挙では、泊原発の再稼働とIR・カジノが最大の争点。自民党が担ぐ候補者は、菅官房長官のパペット。「適切に判断する」としか言わない。あなたの言う適切とはどういう意味か、選挙戦の中で議論を深めてほしいもの。もちろん、石川君は両方とも明確に反対の意思を表明している



金子勝‏@masaru_kaneko
2019/3/21 https://archive.fo/eBxnp

 【対決を制するには】北海道知事選で与野党対決。自公の鈴木直道氏がややリードという。原発とカジノで対立点が鮮明だが、野党は地域の経済政策をもっと前に出してほしい。石川知裕氏は道民に対して道経済再生の方向性を示すことが重要だ。頑張ってほしい。



これは新潟県知事選にかんする記事でも述べましたが、そもそも知事には原発の再稼働の可否について、何ら法的な権限はないのです。そのため、ありがちな「○○さんなら再稼働ストップ、即時原発ゼロ!」みたいなセールストークは100%詐欺なのです。仮に脱原発を掲げる石川氏が知事になったとして、当然、泊原発は即時廃炉とはなりません。

猪野 亨 北海道知事選挙 自民系候補の鈴木直道氏の原発、カジノへのファジーな発言は有権者欺し 知事の資格なし
2019/3/15 https://archive.fo/LxZcj #blogos

一部抜粋

石川知裕氏の公約は明確で、カジノ誘致に反対、脱原発です。‥
これに対して、鈴木直道氏の公約はやっぱりという感じです。 

原発について
 
「将来的には原発に依存しない」

 将来の話ではありませんよ。泊原発の再稼働を認めるのかどうかです。いずれなくなったらいいね、なんて誰でも思うことで、今をどうするのかを答えないなんで非常に無責任です。これは高橋はるみ知事にも共通していますが、本音では原発がよだれが出るほど大好きなのに、それを言ってしまったら票が逃げることが明らかであり、得なことはないためにファジーに終始するわけです。



同様に、これもおかしな主張です。先のとおり、知事に泊原発の再稼働を認めるも認めないもないのですから。そして、なぜ鈴木氏がよだれが出るほど原発が大好きなのか、その理由も明記されていません。

無能な味方とは異なり、当の石川氏は大変聡明な方であると見受けられます。

石川氏立候補会見 全文
2019/2/8 https://bit.ly/2TLxMsy #nhk

一部抜粋

石川)泊原発につきましては、まずは原子力規制委員会で結果が出ていません。そして、結果が出たとしても住民合意がなされなければなりません。またきちんとした避難計画を設定されなければなりません。今の時点では再稼働の是非を判断する状況にないと私は思っております。その上で先ほど申し上げました、脱原発をただ言うのは簡単です。しかしながら、それに変わるエネルギー体系を作っていくことが大事だと思います。



石川氏は現時点では再稼働の是非を判断できる状況にないと仰っているわけで、別に何が何でも反対というわけではありません。石川さんで再稼働阻止なんて話はウソなのです。

そして、石川氏は、ただ脱原発というのは簡単で、より重要なことは制度設計であるという認識です。これは大変意義のあることを仰っていると思います。

脱原発とは、単に反対の意思を示すことで達成できるものではなく、何より法的な根拠に基づいた制度設計が必要です。つまり、脱原発知事や政権交代でも、即時ゼロとはならない。必要な制度が整う間は、当然再稼働やリプレース等は想定されるのです。

そして反対派はこの部分を意図的に避けている印象です。反対派であればこそ、制度設計が整い、それが機能するまでの各種リスクは不本意ながら引き受けざるを得ないなんて主張は私くらいでしょう。



北海道知事選、公約出そろう 政策論争が本格化 統一地方選2019 北海道・東北
2019/3/15 https://archive.fo/20txR #日本経済新聞

一部抜粋

北海道電力泊原子力発電所(泊村)の再稼働は鈴木氏が「原子力規制委員会の審査が続き、その答えがどうなるかわからないなかで言及するのは無責任」と説明。



鈴木氏については、反対派の一部から、こちらの「無責任」発言に噛み付くような意見も見られます。たしかに言葉の使い方としては荒っぽい印象を受けますが、内容的には先の石川氏の「今の時点では再稼働の是非を判断する状況にない」と同様です。特に目くじらを立てて怒るべきとも思えません。

鈴木 直道(なおみち) あらゆるピンチをチャンスに!躍動する北海道の扉を力強く押し開け、活力あふれる北海道の未来を実現します。 (PDF)
https://bit.ly/2HHc5aU

P13、(23)くらしと経済を支えるエネルギー政策の推進より一部抜粋

原子力発電については、世界一厳格な基準において原子力規制委員会が審査している「安全性」の判断を大前提にしつつ、総合的に判断します。



鈴木氏は反対派が騒ぐほど原発に執着してないと思いますが、ちょっとこの部分が引っかかります。規制委員会の審査を世界一厳格とするのはいかがなものなのかなと。

規制基準は世界一厳しい。たしかにそういう話はありますが、これは何か国際的な規格・認証制度があるわけではなく、誰かがそう言っている程度のものです。世界一厳格なのではなく、厳格と言われる・称する規制基準です。

そして、ひとたび規制基準を世界一厳格と定義してしまうと、実質的に安全性に天井ができてしまいます。原発事故の教訓が「安全性に終わりはない」、「安全対策に不断の努力が必要」とすれば、規制基準の合格をゴールとしてはいけないはずなのです。

高橋知事は以前、北電に新規制基準を上回る安全対策を求めましたが、鈴木氏の主張はそれより後退している印象です。

鈴木氏はゴールはないと仰るかもしれませんが、やはり世界一厳格という文言は余計だったと思います。例えば、規制委の審査を受けて、さらに道民目線で必要な安全対策を求めていく。その上で総合的に判断‥という話ならわからなくもなかったのですが。もちろん、道民の暮らしを守るトップとしては、再稼働後も北電任せにしてはいけないのです。

余計な話になりますが、先の「総合的に判断」について。鈴木氏は38歳という若さをアピールしているわけですが、何かと総合的(もしくは適切)に・・という言葉を多用する傾向です。これは良く言えば若くてクレバー(慎重)、悪く言えば若いのに年寄りくさい。私としては後者の印象を受けます。

おそらく2,3年後になると思いますが、鈴木氏か石川氏のどちらかが再稼働の判断をする時が来る。これは避けられないでしょう。

- おわり -

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カテゴリ: 冷やしたぬき放談

テーマ: 政治・経済・社会問題なんでも  ジャンル: 政治・経済

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