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冷やし狸庵

原発・エネルギー問題を静かに考えるブログ。

反原発・ニセモノ狩りの記録7 -日米原子力協定- その8 

とうとう連載8回目になってしまいました。今回は最終回ということで、今までの1~7までの話を基に、まとめの章という位置付けにしたいと思います。

‖ 国内問題、世論の取りまとめと現実逃避

原発をどうするかという話は、これは一義的には国内問題であって、国民が決めることです。そして日米原子力協定がどうこうという話は、端的に言えば「スレ違い」であって、つまり無関係です。

原発やめる方向にもっていきたいのであれば、とにかく腰を低くして頭を下げて、人々の理解を得られるように努力することが基本です。当然、そこには原発に関する世論動向や相場観を踏まえた上での方法論が求められるでしょう。

一番よくないのが、そのような努力を放棄して、現実逃避的に外に目を向けてしまうこと。つまり、「外圧のせい」に逃げる行為でしょう。

こうすると楽なんです。特定の国や要人の悪口だけを言っていればいいんですから。それだけで「誰か」と戦っている気分になれますからね。傍から見ると何やってるんだろうとなるわけですがw

‖ プルトニウムは廃棄処分にすると国際社会に説明する

先ほど私は「原発は一義的には国内問題」と書きましたが、もちろん国際的な問題もあります。それの一番手に挙げられるのが「余剰プルトニウム問題」であって、国際社会が原発問題で日本を注視する最大の理由はここにあります。

仮に日本が原発をやめると宣言したとして、ならばプルトニウムはどうなる、日本は何か悪いことをたくらんでるんじゃないかと、ものすごく懸念するでしょう。たとえやめなくても使用目的のないプルトニウムが大量にあることは問題で、以前に挙げたアメリカエネルギー省のポネマン氏に、国連・中国の傅聡(ふそう)軍縮大使。彼らが見ている点はそういうところにあります。

そこで、じゃあ結局プルトニウムは使う(燃やす)しかないというような話は、これは本来原発推進側が好んで使うロジックです。

そうではなくて、プルトニウムは「燃やす」のではなく、「廃棄物」とすること。これが肝要です。

以前からプルトニウムは「核拡散の抵抗性を高める処置」を施すべきであると何度も説明してきましたが、この問題で国際社会を納得させるには、再処理したプルトニウムを核兵器に転用する恐れがないことを証明することにあります。

こういう方法は生前の高木先生の著作などでも触れられているので、原発に反対の方には当然知られている話・・と思いきや、どうも「燃やす以外に選択肢は無い」と思っている方が多い印象で、私としては非常に驚いています。

‖ 結局は国内問題

結論になりますが、原発をどうするかは国内問題であり、原発をやめたければそのような世論の合意形成をはかれるように努力することに限ります。

そして対外的な懸念材料であるプルトニウムは廃棄物として処分することなのですから、原子力協定破棄に打倒アメリカだと、そういう変なところに無駄なエネルギーを費やすのではなく、プルトニウムを廃棄物に出来るように各方面に働きかけ、たとえ1トンでも構わないので、ひとまず「実績」を作る方向に努力する方がよほど生産的と言えます。

プルトニウムを事実上の「ゴミ」扱いにすることで、核燃料サイクルは断念されることになり、国際社会からの疑いの目もなくなるわけです。そういう意味では国外の問題も、結局は国内で決まる話と言えます。

今回の件で長々と書いてきましたけど、もちろんこういう話をしたところで徒労に終わることは承知しています。協定破棄論の影響・支持は特にネット上では根強いですし、この話に触れた書籍もベストセラーになっているそうです。

このような状況ですから、今後ますます協定破棄論は熱狂的に支持され、結果的に3.11後の原発反対論は自滅の一途をたどることになるでしょう。私では絶対に無理ですが、たとえ河合弁護士であってもこの悪い流れを止めることはできないと思います。

今まで8回にわたって続けてきましたが、「日米原子力協定を破棄しなければ原発をやめられない」、「協定破棄に言及しない奴はニセモノ反原発」などという俗説。これらは当ブログの「ニセモノ狩りシリーズ」で扱ってきた題材の中で最も致命的な事例であるという位置付けです。

‖ 知らなくてもいい話

これは余談になりますが、今回扱った「日米原子力協定破棄」という話は、実は3.11以降に新たに出てきた説というわけではないのです。それ以前、ずっと昔から協定を破棄するべきと訴えていた政党があります。

もちろん、彼らは原発をやめるため(くどいですが、原子力協定に原発を強制させるとか、そんな効力はありません)などではなくて、アメリカと袂を分かち(エネルギーの対米従属に反対)、日本が独自に原発・原子力技術を発展させていくことが望ましいという考え方に基づいてのことです。

ところでその政党というのは、もちろん今でも存在してますし、日本の原子力政策を最初から見届けてきた長い歴史もありますから、皆さんもきっとご存じのはずです。

肝心のその政党名、気になりますか?それはですね・・



おっと、こんな時間に誰か来たようですね。

おわり

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カテゴリ: 冷やしたぬき放談

テーマ: 政治・経済・社会問題なんでも  ジャンル: 政治・経済

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