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冷やし狸庵

原発・エネルギー問題を静かに考えるブログ。

あきらめよう!原発ゼロ その2 

‖ 反原発派の戦略ミスと読み違い

日本共産党は、元来、社会主義の原子力平和利用を理想とした原発推進派であり、すなわち「左の(赤い)原子力ムラ」である。それが原発事故を奇貨として、一貫して原発に反対してきたとする「元祖・反原発政党」に衣替え。まさに原発反対神話です。

ホント、これはおかしな話なんですよ。ただしこれは、共産党が火事場ドロボーみたいな真似をしたのが許せないという意味ではありません。共産党の大ウソに対し、なぜ被害者側(反原発派)から異論がほとんど出なかったのかな?と。今まで再三に渡り、共産党から「反科学」、「ニセ左翼」などと罵られてきたにもかかわらずです。

その理由としては、今考えれば、やはり両者には「平和の敵」という共通項があったからでしょうね。かつては社会党のような受け皿があったとしても、2011年当時では共産党くらいしかありませんでしたから。そのため、反原発派はこれまでの遺恨を放棄し、現在の野党よりもひと足早く「共闘」に転じたのでしょう。

吉井英勝・野口邦和・三浦広志・高草木博 どうなる原発 どうなる放射線 核廃絶のたたかいとともに(日本機関紙出版センター)
2011/5/20 https://bit.ly/2MjO0X0

P54、吉井英勝(元共産党参議院議員)氏の発言より抜粋

■在日米軍基地を太陽光発電所にすると
 在日米軍基地の面積が1千万平方kmです。この広さを全部太陽光発電所に変えたらどうなるか。メンテナンススペースが2割ぐらいは必要ですが、8割を発電所にしたら1千億キロワット時の電力が生まれます。これは東京電力の柏崎原発の1号機から7号機で年間500億キロワット時ですから、つまり柏崎原発2ヶ所分の電力が作れることになります。
 日本で現在作っている電力は年間9千億キロワット時です。ですから日米安保についていろんな考えがある人であっても、具体的なイメージとしてはアメリカにもう帰ってもらって、基地を戻してもらって太陽光発電所にしたら日本の電力の9分の1は作れるのです。



共産党も反原発派も、こういう話をするのが大好きです。これがどれだけ浮世離れしているか、本人たちは気が付かないのでしょう。

反原発派はおそらく、原発事故を契機として、原発に限らず、アメリカや日本も含めた大規模な反対(左翼)運動に発展させたかったのでしょう。危険な原発を日本に押し付けたのはアメリカ。そしてそれを使い続けてきた日本。つまり悪いのはアメリカと日本いうロジックです。その足がかりとして、共産党との共闘は不可欠と考えたのでしょう。

しかし、反原発派が本気であれば、真っ先に共産党を糾弾するべきでしたね。やはり「共産党を除く」議論なり運動にしないと、一般人はサッと引いてしまいますから。いくら世論の8割が原発に反対とは言っても、その大部分は、原則として革新系の政党を支持することは無く、素通りしてしまうのです。

反原発派は原発事故を契機に、世論が一気に左に傾くと考えていたのかもしれませんが、それはとんだ見込み違いです。

‖ 原発問題は左翼の専売特許

小泉純一郎氏の原発ゼロ。こちらに対する批判の急先鋒は、やはり読売や産経新聞等の原発推進側。しかし、これには反原発派も参戦しています。

推進側は小泉氏に対して、主に原発ゼロの実現可能性を(代替エネルギー、再エネの問題等)を根拠に批判。その上で、往年の小泉節、「ピンチをチャンスに」では無責任であるという内容です。

しかし、反原発派は小泉氏の「ゼロ」には触れず、専ら政治姿勢を批判したのが特徴的でした。例えば親米、新自由主義者であるとか、郵政民営化を実現させたとか。あるいは自衛隊を容認している、イラク戦争に賛成したとか。要するに、革新系ではない原発ゼロは都合が悪いから出ていけという話です。

そうですね、まあ2014年前後ですか。このあたりで原発問題が完全に「左翼の専売特許」として固定化してしまった印象です。もはやこの問題は、特定の党派性・イデオロギーにこだわらない一般人が気軽にアクセスできなくなってしまった。つまり、原発ゼロは完全に「オワコン」化してしまったということです。

これまで原発問題の勉強を続けてつくづく思うのは、ホントに日本の反原発派は異常だなと。なぜ原発ゼロと外交・安全保障政策の放棄が、当然のようにセットで語られるのか。例えばドイツが原発ゼロを実現して、同時にNATOを脱退して非武装中立に転じるとか、そんなデタラメな話はないわけです。

日本の反原発派は、原発問題よりも時代錯誤のイデオロギーを広める運動を重視している。そんな印象です。これでは無理です。

その3につづく

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カテゴリ: 冷やしたぬき放談

テーマ: 政治・経済・社会問題なんでも  ジャンル: 政治・経済

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