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冷やし狸庵

原発・エネルギー問題を静かに考えるブログ。

反原発・ニセモノ狩りの記録7 -日米原子力協定- 応用編その4 

先回の遠藤氏の記事(1番目)の続きになりますが、遠藤氏は余剰プルトニウム問題の解決策として、やはり基本は「燃やす」ことを主張されています。確定的な計画を作ることは難しいことを承知の上(!)で、プルサーマルの推進に大間原発、そして高速増殖炉(記事中では「高速炉」と表記されていますが、サイクルと仰る以上は増殖炉の事でしょう)をやろうと。

しかし、これでは結局のところ、プルトニウムは増える方向にしか進まず、ますます国際世論の不信感が募ることになると思います。今までやってきたことの繰り返しになるということです。

‖ プルトニウムが増えるだけ

現状、政府の方針(というより歴代)は使用済み核燃料の「全量再処理」で、これによってプルトニウムがどんどん溜まっていきます。

供給に対して需要は圧倒的に少なくて、差し引きすれば当然増える方向に進む。「使いますから安心してください!」と説明しても、「増えてるじゃないかw」という結果になるわけです。

以前に書いた核のゴミ問題・最終処分にしても、あれは使用済み燃料ではなくて再処理した出涸らしを処分する方針なのですから、処分場の決定が事実上プルトニウムの増殖を保証することにもなります。

プルトニウムのバランスを取るためにつじつま合わせをしようというような話は、これは推進側が好んで使うロジックであって、反対派が付き合って考える義理はないわけです。

つじつま合わせがかえって問題を複雑化させてしまうというのが原子力の怖さと言いますか、実際に余剰プルトニウムは持たないということで90年くらいからいろいろ策を講じてきた結果が、現実には逆に増える方向に進んでいるわけです。

それから、よくプルトニウムを「燃やす」という表現がありますが、これは実際には「消えてなくなる」というものでもありません。

これもサイクルをやると言っている以上はプルトニウムが付きまとってくることになるでしょう。

例えばプルサーマル、MOX燃料にしても、あれは一般の軽水炉であれば最大で炉心の1/4程度使用するだけで、残りの3/4は通常のウラン燃料になります。

それを燃やせば一定量のプルトニウムが作られて、当然再処理するわけですからまたプルトニウムが出てきます。

MOX燃料にしても再処理するらしい(現状はその技術もないですし、六ヶ所とは別の再処理工場が必要ですが)ですから、そこから燃え残ったプルトニウムを取り出すことになるのでしょう。

‖ プルトニウムは廃棄処分が望ましい

これは何度も同じことを書いてしまうわけですが、結局は「プルトニウムは廃棄物として処分する(道筋をつける)」という、従来からの原発反対の有識者による提言を基に、各方面に理解を得られるように模索するのが筋ということでしょう。

例えば政治の世界でも、核武装には反対という意見が圧倒的に多いわけで、国策でプルトニウムが溜まり続けて、そのために折に触れて海外から非難を浴びせられる状況は決して好ましい事ではないと考えているでしょう。ですので、このような提案であれば党派に関係なく、多くの賛同を頂ける可能性は高いと思います。

余剰プルトニウム問題は2国間、日米間の協定がどうこうというよりも国際問題・公約なのですから、日米原子力協定なんて別に知らなくても全然構わない(知ったところで特に意味もないです)ということなのです。もっと簡単に言えば、「ゴミ屋敷のゴミは財産(資源)ではなく、ゴミである」と、そういう方向に持っていくことが問題解決への道ということです。

先ほどの遠藤氏に関する記事の中には、「プルトニウムの所有権移転」という提言もありましたが、これは一つの方法論として考えられる面もありますが、原則は日本のものは日本で責任を取る形が望ましいでしょう。

もっとも、遠藤氏の狙いはとりあえず海外分のプルトニウムの量(37トン)を幾分かでも減らすことで国際世論をなだめ(六ヶ所のプルトニウム抽出量の調節という話もそのためでしょう)、核燃料サイクルの仕切り直しを考えているというような、そういう印象を受けましたが。でも、ちょっと目先を変えて片付けてもまた増えるというのがゴミ屋敷の法則でもあるのですが

今回は「応用編」ということで4回にわたっての連載になりましたが、結論としては以前から書いてきたことの繰り返しなんですよね。「お前は何度同じことを書いているw」とお叱りを受けるかもしれませんが、しかしそれだけ重要であり、かつ基本事項でもあるので、私としても5回も6回も書かざるを得ないということなのです。・・いや、おそらく10回は書いてますねw

‖ 推進・反対両陣営がともに後ろから撃っている

原発推進側では、一部のエキセントリックな方が「原発=潜在的核武装論」を主張することで原子力ムラを後ろから撃つ格好になり、一方の原発反対側では、特に3.11後に反対の立場になった人が「日米原子力協定破棄」を強く主張して、まじめな原発反対派を後ろから撃っているわけです。相手側陣営の混乱は望むところですが、同時に反対派も一体何をやっているのだということですよね。

RE: 【さくら共同法律事務所】HPからのご相談・ご依頼

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××様

この度はご連絡をいただきましてありがとうございます。
弁護士河合弘之の秘書の××と申します。
下記河合よりからのお返事を代理でお送り致します。

「書籍のご感想ありがとうございます。DVDの販売は現在検討中です。
 日米原子力協定は関係ないと言い続けるしかありませんね。」

DVDの販売が決定致しましたら、映画「日本と原発」の
公式HP・Facebook・Twitterでお知らせ致します。
何卒宜しくお願い申し上げます。



ネットやデモなどで騒がれる都市伝説や陰謀論の類が、結果的に現場で汗を流している方の足を引っ張ることになる。それは原発反対運動にとってもマイナスにしかならないのです。本来このような俗説に、河合先生のお手を煩わせるようなものではないだろうと、私は申し訳なくも思いました。

それから、「日本と原発」はDVDでの販売を検討中(話のついでにDVD化についても問い合わせしたのですが)とのことです。続報にご期待ください。

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カテゴリ: 冷やしたぬき放談

テーマ: 政治・経済・社会問題なんでも  ジャンル: 政治・経済

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