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冷やし狸庵

原発・エネルギー問題を静かに考えるブログ。

日印原子力協定について考えてみる 6 - インド原発ビジネスの見通しは - その1 

今回はインドにおける原発ビジネスの展望について、海外(現在・将来的に原発輸出が可能な国)の動向を踏まえた上で日本はどんな感じになるのかを考えていきたいと思います。

‖ インドの原発ビジネスは濡れ手で粟?

経済成長著しいインドは、今後原発の大増設を計画しており、その市場規模は少なくとも10兆円、いや20兆かそれ以上・・。とにかく、今インドが熱い!!

そんな景気の良い話が80年代(もしくは70年代)以降の原発低迷期からのブームの再来、いわゆる「原子力ルネサンス」論が支持されていた2000年代後半の経済誌などで話題になっていましたし、似たような話は今でもあります。

インドの原発市場が有望かどうかはともかくとして、私にはどうにもその金額だけに目を奪われ、あたかもそれを丸ごと日本が手に入れられるのだと、そのように錯覚している方が多い印象が見受けられます。原発輸出を盛り上げようと、何かと前向きな内容にしがちな<原発と利害関係のある>一部メディアや有識者等の影響もあるかと思います。

インドに原発を輸出する以前の話として、実際問題として現在原発の輸出競争力で強みのある国はどこなのか。この辺のランキングが重要になってくると思います。それが結局はインドにおける将来的な原発の市場を占うことにも繋がるからです。

‖ 原発輸出の大国・ロシア

現状で原発の輸出競争力が一番強い国はどこかといえば、私はロシアだと思います。これは原発推進側の情報誌等でもロシアの強さが度々報じらているわけで、実際そうなのでしょう。そしてこれは当面続くと見ています。

私も原発・エネルギーに関連する新聞記事や資料をいろいろ収集していますけど、原発輸出に関しては概ねロシアが1番手になっている印象ですね。

その理由として第一に挙げられるのは低価格であるということで、やはり原発であっても安さが最大の武器になります。

そして原発というハード面以外のソフト面での各種サービス、例えばウラン濃縮や核燃料の製造などでも強みがあります。さらにおまけとして防衛装備品(ミサイルや戦闘機など)もセットで販売出来るから強いのだというような説もありますが、こういう話は当ブログの守備範囲外ですね。

話をインドに戻すと、やはりここでもロシアが先行しているのが現実です。

ロシア、インドに原発12基建設 首脳会談で合意
2014/12/12 https://archive.is/wQ0bT #日本経済新聞

一部抜粋

両首脳は今後20年間でインドにロシア製原発を少なくとも12基建設することで合意した。インドではロシアの技術協力を受けた南部タミルナド州のクダンクラム原発が稼働しており、さらに協力を深める。プーチン氏は「ロシアは20基以上の原発の建設をする用意がある」とインドからの受注に期待を示した。



インドの市場でロシアが先行している理由は、先ほど述べた輸出競争力の高さに加え、両国間の政治的な結びつきの強さもあります。

インドは長年ロシア(旧ソ連時代も含む)と友好関係を築いてきましたし、1974年の核実験のあともロシアから原子力関連で技術的な支援を受けてきた経緯もあり、ある意味での恩義というか信頼関係(!)があります。インドでは初の100万kW級の「クダンクラム原発(加圧水型、2011年完成)」もまた、ロシアの国営企業ロスアトム社製です。

その2につづく

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カテゴリ: 冷やしたぬき放談

テーマ: 政治・経済・社会問題なんでも  ジャンル: 政治・経済

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