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冷やし狸庵

原発・エネルギー問題を静かに考えるブログ。

日印原子力協定について考えてみる 7 - 今後のインドと日本のあり方について - その2 

北朝鮮ネタ等で予定が変わって後回しになっていましたが、日印原子力協定について考えてみるシリーズは、今回が最終回になります。

最後に日本はどうあるべきか、ということになりますが、もちろん輸出は出来ればしない方が良いでしょう。国策としてトップセールスなどと称して海外に厄介な迷惑施設を販売することもないでしょう。

この件に関して輸出反対の立場の方からは、よく「福島原発事故による道義的な責任」を主たる根拠に掲げる傾向がありますが、私はむしろビジネス面でのリスクの方に関心があります。そのためビジネス的にも旨みがあるとは言えないというような話にも触れました。

‖ 買い手がいなければ売り手もない

このような話は売る方が悪いのか、それとも買う方が悪いのかという議論にもなると思いますが、私としては根本的な問題は買い手にあると考えます。

原発を持っている国が脱原発に舵を切る、あるいはこれから原発を導入しようと考えている国が政策を撤回する。要は買い手がつかない状況になれば必然的に売り手も存在し得ないわけです。原発ビジネスに関しては、とかく売り手が注目というか批判される印象ですが、別に買いたくもない相手に一方的に売りつけるとか押し付けるとか、そういう話ではないのです。

インド国内でも福島原発事故の影響から、一部では原発の安全性を不安視する声もあるようですが、先回のインドと原子力に関する歴史的な経緯、すなわち「科学的精神」を考えると、まだまだ国内が合意する形としての脱原発という状況には至っていないと考えられます。

もっとも、現状のインドに合意形成や情報公開等の民主的な機能が備わっているのかは大いに疑問ですし、そのような国に原発を売ることは大いに問題ありと考えます。後でお出しする参考資料では「インドは民主国家であり、言論の自由が120%行使されている国である」というくだりもありますが、「オバちゃん、いくら何でもそりゃ持ち上げすぎでしょうw」とは思いますよ。

原発における日本とインドの関係、あるいは他国との関係。原発反対の団体等からは、「日本の○×国への原発輸出反対を!」、「反対の署名を!・・ついでにカンパもw」というようなキャンペーンも見られますが、私としてはこのような話にはあまり興味がありません。結局のところ、これらは先ほどの「売る側批判」に視点を置いた話ですから。そしてこのような主張は、どうにも私には「運動のための運動論」にしか映らないのが正直な感想です。

‖ まずは日本の原発をどうにかするのが先

買い手の問題という視点から考えると、インドを含めた輸出問題の解決策は、<輸出に>抗議するよりも先に日本が原発をやめること。こちらのほうが結果的に早い気がします。

日本のように重度に原発に依存してきた国が計画的にその依存度を下げ、最終的にはゼロという形に持っていく。日本のように、経済・外交等で影響力の強い国が率先して原発を利用しないモデル国家としてその存在を証明できれば、原発を導入している(あるいは予定の)諸外国がこぞって脱原発政策に舵を切る可能性も出てくるのではないでしょうか。

残念ながら日本は今後も原発を推進していく手前、「日本はインドに原発を輸出するな、インドは原発をやめろ!」と言ったところで、現状ではインドや他の国に示しがつかない状況です。せっかくの反対デモや署名活動も「から騒ぎ」にしかならないでしょう。

このようなわけで、やはり基本としては日本が原発をやめる方向を探るのが、結果的には世界の原発をなくす近道になるのだろうと思います。一応、先行して脱原発を成し遂げた国としてイタリアが挙げられますが、もっとインパクトのある国が先導役を買って出ない事には始まらないでしょう。

いや、別にイタリアを悪く言ってるわけではないのですがw

イタリア、私は好きですね。ナポリタンおいしいですよね!

・・ナポリタンは日本発祥です!!


おわり


その1~2に関するその他参考資料

加藤哲郎 日本の社会主義 - 原爆反対・原発推進の論理 -
2013/12 https://goo.gl/D15zHF

加藤哲郎 『SF(サイエンス・フィクション)としての原子力平和利用』
2013/5 http://goo.gl/S67nHD(PDFファイル)

決定版 原発大論争! 電力会社vs反原発派 (宝島SUGOI文庫 ) (宝島社文庫) 文庫
1999/11 http://goo.gl/jnRqWO

広瀬 崇子 インドの原子力政策 : 福島後の原子力発電の推進(専修大学学術機関リポジトリ)
2012/3/10 http://goo.gl/zcjS6i
リンク先 「3072_0037_07 (793.8KB) 」よりダウンロード可能

広瀬 崇子・近藤正規・井上恭子・南埜 猛 (編著) 現代インドを知るための60章
2007/10 http://goo.gl/oo7Avw

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カテゴリ: 冷やしたぬき放談

テーマ: 政治・経済・社会問題なんでも  ジャンル: 政治・経済

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