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冷やし狸庵

原発・エネルギー問題を静かに考えるブログ。

【動画】 原発の寿命 どう見極める? +感想を少々 

原発の寿命 どう見極める?
2012/3/29 https://goo.gl/0f48zA #nhk

政府は原発の運転を原則40年とし、安全を確保できれば例外的に20年の延長を認めるとしています。原発の“寿命”を見極める鍵となるのが、放射線の影響で原子炉がもろくなる「脆性破壊(ぜいせいはかい)」という現象です。
九州電力の玄海原発1号機では、予測よりも老朽化が進んでいることを示唆するデータが示され、脆性破壊の危険性が指摘されました。専門家が4か月に渡り議論し、保安院は原子炉の健全性を評価しましたが、ある専門家から、予測が正確ではない以上、健全かどうかの判断は慎重にすべきだという意見が出たため、審議は継続されることになりました。
原発の運転を続ける限り避けられない劣化ですが、その確認方法には課題が残されています。





YOUTUBEで個人的に懐かしいと思った動画が見つかったので、今回紹介することにしました。

これは4年ほど前になりますが、原子炉圧力容器の脆性(ぜいせい)破壊についての特集です。これは当時の九州電力の玄海原発1号機の健全性についての議論が背景になっています。

脆性破壊とは、金属の劣化現象によって脆くなる、割れやすくなる現象です。原発の場合は特に強い放射線(中性子線)の影響もあって、この温度が高くなっていくのが問題であるという話です。詳しくは動画の方をご覧ください。

タイトルにもある「原発の寿命」という話に触れると、個人的にどうしても思い出してしまう記事が2つあります。

‖ 原発は法隆寺である

JNES 独立行政法人 原子力安全基盤機構 原子力発電所の寿命って、どれくらいなの? - 東京大学大学院 工学系研究科教授 関村直人 氏 -
https://archive.is/jO9QY

一部抜粋

寿命は「ある」とも「ない」ともいえるのです。

法隆寺の五重塔は優れた設計と適切な保守により、世代を超えて日本文化の象徴となってきました。そうした例は身近にも見つけることができます。例えば、クルマも点検を怠れば、いずれ故障は避けられません。でも、定期的に点検し劣化した部品を交換することで、長い間快適に乗り続けることができます。同じように、行き届いた設計の原子力発電所でも維持管理しなければ、設備や機器は当初の機能や性能が落ち、やがて役に立たなくなります。
そこで、定期的な検査などにより機能や性能を確認し、必要に応じて最新技術を導入した設備や機器に取り替えています。このように、当初の機能や性能を維持しながら、原子力発電所が使用年数を重ねていくことを、「老朽化」と区別して「高経年化」と言い、そのための対策を「高経年化対策」と呼んでいます。こうした高経年化対策により、理論上、原子力発電所自体は限りなく寿命を伸ばすことができます。しかし、維持管理のコストがかかりすぎれば、廃棄して新たな施設をつくるほうが得策です。そのとき、原子力発電所は寿命を迎えることになるわけです。



「原発の寿命は?」ときたら、私の場合は真っ先に「法隆寺・関村教授!」、「・・正解!!」みたいに頭の中で回答(脳内クイズ!)が出てきてしまうのです。原発の寿命を問われて、関村教授はいきなり法隆寺の五重塔を引合いに出し、「メンテナンス次第では理論的には永久に使える」みたいなことを仰っている。これは別に原発に限った話じゃなくて一般論だと思うのですが。それでも建築物(木材)と機械部品では・・。

NPO法人 あすかエネルギーフォーラム ほどほどにえねるぎっしゅ Vol.34 「原子力の高経年化と新しい検査制度」 講師 関村 直人 氏 (PDFファイル)
2009 http://goo.gl/ae74Sp

セミナー受講者の感想より一部抜粋

最後に「原子力発電所の寿命は?」ということで法隆寺の五重塔は築 1000 年を超えている例をあげ、「保守、保全のメンテナンスを適切に行っていけば原子炉の寿命がないのでは? 技術面や経済面から運転停止したときが寿命といえる」と話されていました。難しい内容をわかりやすく講義していただき頭の中にスーッと入っていきました。



やっぱりここにも関村教授、そして法隆寺w受講者の方の受け取り方はわかりませんが、社会的に権威のある方からこのような話をされると、たとえ「あとは維持管理コストの問題」とフォローされたところで、一般人の感覚では「原発は法隆寺だから永久に使えるぞ!」みたいな変なイメージが膨らんでしまうのではないかと思いました。関村教授は日常的にこのようなことを仰っていたのでしょうか。今もですか?

‖ 法隆寺と玄海原発

関村教授といえば、2012年当時の玄海原発の原子炉の健全性の議論にも加わっています。ちなみに、先ほどの動画にも登場していますが。

原子力安全・保安院 原子炉圧力容器の中性子照射脆化について(素案)  (PDFファイル)
2012/3/19 http://goo.gl/w13s1l

一部抜粋

 玄海1号機の関連温度の上昇については、材料の異常劣化を示すデータは得られておらず、現行予測式の精度が実態に伴っていない可能性が高いのではないかと推測される。
 また、玄海 1 号機の原子炉圧力容器は、一定の保守性を有する現行の評価手法を用い、上部棚吸収エネルギーや加圧熱衝撃等について評価した結果、健全であると評価される。
 今後の課題として、関連温度の予測法は、実機データの蓄積、脆化メカニズムの研究の進展等に伴い改訂が行われており、規格制定時から更に監視試験片データの拡充等が図られていることから、国は、最新の知見に基づいた予測式の見直し等については、学協会において今後とも継続的に取り組むことを求める。また、国は、原子炉設置者から監視試験片結果の報告を受ける仕組みについて検討する必要がある。



議論の結果、玄海原発1号機の原子炉には問題なし、ということになったのですが、以前から玄海原発の原子炉の安全性を危惧してきた井野博満(東京大学名誉教授・高知工科大学客員教授)先生の意見もあり、先ほどの動画にもあるとおり、継続審議ということで落ち着きました。

そしてこれは皆さんもご存じのこととは思いますが、玄海原発1号機は既に廃炉が決定しています。これは原子炉の健全性が問題になったのではなく、新規制基準に対応するためのコスト面での問題、すなわち経営上の判断ではありますが。廃炉の理由はさておき、とりあえず玄海1号の稼働中に起き得る懸念材料は無くなりました。

九州電力株式会社 玄海原子力発電所1号機の運転終了について
2015/3/18 https://archive.is/WG2xv

一部抜粋

 平成25年7月に施行された新規制基準への適合については、技術的には可能であるものの、そのためには大規模な追加対策工事が必要となり、工事に要する期間を踏まえた残存運転期間における追加投資額の回収の見通し、今後の需要動向から見た供給力確保の見通し等を総合的に勘案した結果、玄海1号機の運転延長申請を断念することといたしました。



しかし他の原発は・・どうなんでしょう。そもそも試験片の検査というのもあまりあてにならないというような話もありますし、たとえ温度が予想外に上がったとしても安全とか?

ご安心ください。こういうのは事故が起きるまでは安全なんです!

えーw

・・ってまたかい!

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カテゴリ: 冷やしたぬき名作劇場

テーマ: 政治・経済・社会問題なんでも  ジャンル: 政治・経済

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