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冷やし狸庵

原発・エネルギー問題を静かに考えるブログ。

再び高浜原発3・4号機再稼働差し止め訴訟について少し考えてみる 

高浜原発3・4号機(福井県)の再過度刺し止め訴訟に関しては昨年末にも記事にしましたが、この度朗報が届いたというわけで、急きょ「再び・・」と題しまして、この件についてもう少し考えてみたいと思います。

関電高浜原発3・4号機の運転差し止め 大津地裁仮処分決定
2016/3/9 https://archive.is/AAq8q #日本経済新聞

一部抜粋

関西電力高浜原子力発電所3、4号機(福井県高浜町)の運転差し止めを滋賀県の住民が求めた仮処分申請で、大津地裁(山本善彦裁判長)は9日、運転を認めない決定をした。東京電力福島第1原発事故後に再稼働した原発の運転を禁止する司法判断は初めて。仮処分決定は、訴訟の判決と異なり直ちに効力が生じるため、2基はいずれも運転停止の状態に追い込まれる。
 今後の司法手続きで判断が覆らない限り運転は再開できず、関電の経営にとって大きな打撃となりそうだ。



昨年の福井地裁(12月)では同年4月の運転差し止め仮処分の決定が覆されてしまったわけですが、今度は大津地裁での運転差し止めが認められ、一度覆された決定がまた元に戻ったということになります。

高浜原発といえば、最近は規制委員会によって安全が確認されたはずの4号機の汚染水漏れや原因不明の緊急停止等が問題になっていますが、今回の仮処分の決定は、そういう面も含めて良かったと思います。

‖ 司法判断の威力と限界

<高浜原発3号機>運転差し止め受け10時間で「ゼロ出力」(福井県)
2016/3/9 https://archive.is/gJKUi

一部抜粋

関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)を巡り、滋賀県内の住民29人が運転の差し止めを求めた仮処分申請で、大津地裁(山本善彦裁判長)は9日、住民側の申し立てを認める決定を出した。地裁の仮処分決定を受け、関電はフル稼働中の3号機の停止作業に入る方針。手順は通常の定期検査と同じで、作業開始から約10時間で運転停止を意味する「ゼロ出力」の状態になる見込み。



それにしても、運転差し止め処分の効果は絶大ですね。裁判所に「やれ!」と命令されると天下の関西電力でも抗うことは出来ず、10時間で出力がゼロになってしまうわけですから。

これで原発訴訟の歴史としては2度目の快挙となりますが、これらの事例を原発を抱える電力会社の立場で考えると、今後も同様の訴訟が起こされて、そのうちいくつかは会社側の意に反する決定が下されるかもしれない。国策として利益が出やすいように保護されている原発が商品として計算できなくなるリスクというか、その辺も考えざるを得なくなっていくのではないでしょうか。

もちろん、計算高い電力会社の事ですから、その辺も考えて「もっと支援を!」などと、どこかの料亭で先生方と会合を重ねているのかもしれませんが。

河合弘之 原発訴訟が社会を変える 集英社新書
2015/9 http://goo.gl/Nud7QB

一部抜粋

裁判に勝てば実際に原発を止めることが出来ます。そういう意味では訴訟という手段は憲法が国民に与えてくれた実力装置なのです。政権が何と言おうと、御用メディアが何と言おうと、電力会社がどんなに抵抗しても、強制的に原発を止めることが出来るのです。ですから訴訟という手段を過小評価してはなりません。



高浜原発の訴訟にも携わっている(共同代表)河合弁護士も本書で述べられていますが、3.11、原発事故後による世論の変化とともに、司法判断もまた変わりつつある。原発訴訟に携わって20年以上の大ベテランが確かな手ごたえを感じているわけですが、事実、それは結果として表れています。

 しかし一方で、裁判だけでは日本から全ての原発をなくすことはできないとも考えています。一人でも多くの国民が、「もう原発はいらない」とはっきり意思を示すこと、世論を盛り上げていくことが何よりも大切です。



まあ問題はここですよね。訴訟は原発をなくすためのツールの1つであり、一番重要なのは世論であると。しかし私の見たところ、福島後の原発反対論はいろんな意味で混乱・迷走してしまった感があります。目先の停止や再稼働の話よりも、こちらの方が深刻だと私は常々考えているわけですが。

‖ いい加減、原発に反対する側の姿勢を正す時期

この辺の話は当ブログでも「ニセモノ狩りシリーズ」などで度々言及してきました。原発事故後にはいわゆる「ネットの真実」、「陰謀論」的な俗説が拡散し、反対論者の間で共有され、そのため話がおかしな方向に進んでしまったり、即時か段階的かでホンモノ・ニセモノとレッテルを貼る行為の横行、あるいは原発問題に様々な政治問題・イデオロギー(しかも原発問題とは直接かかわりがないw)を盛り込み対立する等。平たく言えばセクトとか内ゲバみたいな現象が目につくようになりました。

もっと厳しく言えば、特定の考え方を共有する排他的なグループだけがホンモノを自称(その他は全てニセモノであり工作員)する、いわば「反原発ムラ」的な風潮も見られます。これでは世論が盛り上がるどころか盛り下がってしまいますよね。

これは前回の記事の結論と被るのですが、震災(=原発事故)も5年目になることですし、そろそろいい加減に、原発に反対する側の姿勢というものも一度再確認するべきではなかろうかと思います。

そしておそらく、そうはならないだろうとも悲観していますが、出来れば私の予想を裏切る結果になってほしいものです。

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カテゴリ: 冷やしたぬき放談

テーマ: 政治・経済・社会問題なんでも  ジャンル: 政治・経済

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