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冷やし狸庵

原発・エネルギー問題を静かに考えるブログ。

トランプ氏の「在日米軍撤退発言」の問題点について少し考えてみる 

トランプ氏 米軍駐留経費の全額負担 改めて主張
2016/5/6 http://archive.is/mVtQO #nhk

一部抜粋

アメリカ大統領選挙の候補者選びで、共和党の指名を獲得することが確実になったトランプ氏は、テレビのインタビューで、日本や韓国など同盟国がアメリカ軍の駐留経費の全額を負担すべきだと改めて主張しました。

・・

トランプ氏は、海外でのアメリカ軍の展開について、「アメリカは、ドイツや日本、韓国などを守ってきたが、多くの人はそれすら知らない。アメリカは、彼らを守るために多くの労力や兵器、金をつぎ込んできたが、それに見合ったものが帰ってきていない。もう続けることはできない」と主張しました。そのうえで、「彼らが、われわれに十分な敬意を示さなければどうなるか。答えは非常に単純だ。彼らは自分たちで自分たちの国を守ることになるということだ」と述べました。



事あるごとに「アメリカ第一主義」を掲げるトランプ氏ですが、先の「日韓核武装容認発言」もそうですが、テレビや新聞等でトランプ氏の「呆言」を見聞きするたび、彼の発言そのものがかえってアメリカの国益を損ねている印象が強いのです。最近の米軍駐留経費の負担増の要求(全額でなければ撤退も示唆)というのも、これもおかしな話だなあと思って見ているところです。

‖ 日本を「守ってやる」は間違い

日米安全保障条約によってアメリカは日本を「守ってやる」、日本側から見れば「守ってもらう」。トランプ氏も含めて同条約をこのように理解されている方も少なくないかとは思いますが、少なくともアメリカ側が「守ってやる」というような物の見方は極めて表面的であると言わざるを得ません。

アメリカにとっての日米安保とは、先に挙げたような一方的に頼られる用心棒のような性質のものではなく、むしろ国益のために自ら進んで継続するという側面が強いのです。アジア・太平洋地域における政治的な安定・パワーバランスの維持に努めることが、アメリカの国際的な発言力の強化や経済的な繁栄に繋がるという考え方によるものです。

そしてアメリカの戦略上、最適地に該当するのが日本列島ということです。地理的な条件が第一で、それに加え、経済・工業力など、アメリカにとっては他に潰しが効かない要素が多いのです。これに加えて、日本人の国民感情として、多くの部分でアメリカとの価値観を共有しているという点も大きいですね。

そのようなわけで、言ってみればこの辺の負担や費用といったものはアメリカによる自国への投資とも言えますし、実際にアジア太平洋地域の地理的・政治的な安定によってアメリカが得られる毎年の収益もまた莫大な額になるわけですが、これを「見合ったものが帰ってきていない」として一方的に放棄するという選択肢は常識的に考えてあり得ないだろうと思います。実際問題として、アメリカにとっての日本の財政負担は二義的な問題なのです。

ここまでの話で、もしかしたら「日米安保はアメリカの国益だけのためにやっているのか!」、「じゃあアメリカの国益に付き合わされる日本はどうなんだ!!」とお怒りになる方もいらっしゃるかもわかりませんが、こういう話はどちらかが一方的に利益を得るというような話ではない事だけは確かですね。

‖ エネルギーと国家安全保障

エネルギー問題を考える上で、一般的には個別のエネルギー資源の経済性や埋蔵量、環境負荷、事故リスクなどの議論に終始する傾向がみられますが、そのような議論の前提として、まずは国際社会の一定程度の秩序の安定が保たれていることは不可欠です。逆にこういう面で相当深刻な問題があれば、そもそも議論が成り立たないとも言えます。

その方法論はさておき、エネルギー問題を考える上でも、安全保障にかんする議論は軽視できないでしょう。

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カテゴリ: 冷やしたぬき放談

テーマ: 政治・経済・社会問題なんでも  ジャンル: 政治・経済

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