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冷やし狸庵

原発・エネルギー問題を静かに考えるブログ。

原子力ムラを後ろから撃つ人たち 

以前の記事でも何度か触れてきたことですが、原発を推進しながら同時に核武装に興味を示すことは、実は原子力ムラにとっては迷惑にしかならず、むしろ後ろから銃で撃つ行為に他ならないのです。原子力の平和利用に関する法律や条約等をよく読まず、「潜在的核武装としての原発維持」みたいなことをしたり顔で仰る自称有識者の発言がニュース等で報じられるたび、正統派(?)の原子力の研究者やエンジニア等は「余計なことを言いやがって・・」と苦々しく思っているわけです。

‖ 原子力ムラの視点から見て目障りな人たち

<石破氏>「トランプ氏、安保条約よく読んで」 全額負担で
2016/5/7 http://archive.is/W9OkW #毎日新聞

一部抜粋

訪米中の石破茂地方創生担当相は6日、記者会見し米大統領選の共和党の候補指名を確定させた実業家ドナルド・トランプ氏(69)が在日米軍駐留経費の全額負担を求めていることについて、「米国が日本を守っているのだから、その経費を負担すべきだ、という文脈で言っているなら、日米安全保障条約をもう一度よく読んでほしい」と語り、同条約への認識が欠けていると指摘した。

◇◇

また、トランプ氏が日韓両国の核武装を容認する姿勢を示していることについては「NPT(核拡散防止条約)体制の脆弱(ぜいじゃく)化を招くのが必定だ」と指摘。「どの国でも核を持つ世の中が今よりも良い世の中だとは思わない。NPT体制を維持する観点からは賛同できない」と語った。



先のトランプ発言に対し、一見すると優等生・模範解答的な石破議員の発言ではありますが、この方は潜在的核武装としての原発の維持推進が持論であり、自らNPT体制の脆弱化を招く不規則発言を繰り返してきました。

トランプ発言 「同盟」で日本の役割強めたい(読売新聞 社説)
2016/4/5 http://archive.is/LFxnp #読売新聞

一部抜粋

トランプ氏は、日韓の核兵器保有に関し、「北朝鮮の核の脅威に直面するのなら、米国にとっても悪いことではない」として、容認する姿勢を打ち出した。

 核保有は、米国の核の傘を前提とする日米韓の安保戦略の根本的な変更を意味する。核開発を目指すだけで、国際社会との摩擦や地域の不安定化を招きかねない。

 おおさか維新の会代表の松井大阪府知事は「完璧な集団的自衛権か、自国ですべて賄える軍隊を備えるのか。武力を持つなら、最終兵器が必要になってくる」と述べ、日本の核保有の是非を議論すべきだとの認識を示した。

 日本の防衛や核抑止力のあり方について、冷静に論議する契機と捉えてもいいのではないか。



こちらは読売新聞の社説ですが、核抑止のあり方を冷静に議論する契機という結びにはなっていますが、「核開発を目指すだけで、国際社会との摩擦や地域の不安定化を招きかねない」と書かれているあたり、核武装には否定的な内容と言えるでしょう。

しかし、読売新聞もまた以前の社説で、プルトニウムの利用が潜在的抑止力として機能している(だから原発をやめるのは無責任)などと主張しており、先に挙げた社説とは裏腹に、国際社会との摩擦や地域の不安定化を招きかねない危険な論説を展開してきたわけです。

日本が核武装に走る可能性というのは、日本人よりもむしろ諸外国の方がより深刻に考えている風潮が見られます。今回のように、一見すると正しい発言や社説も、主張する側の日頃の行いの悪さが災いし、かえって日本に対する疑惑の念がさらに深まるのではないかとも考えます。

日本は核武装すべきか 池田 信夫
2016年05月07日 http://archive.is/0tqPa #アゴラ

一部抜粋

ただし「核のオプション」をもっておく必要はある。本当に日米同盟が解消された場合に、丸裸になるからだ。日米同盟は65年も続いているが、歴史上100年以上続いた同盟関係はないので、今後も長く続くとは限らない。この意味で、六ヶ所村の核燃料再処理施設には存在意義がある。



イケノブ氏も状況を理解していないらしく、原発の維持を主張しながらムラに向かって銃撃を繰り返しているわけです。それに日米同盟が解消されたら核武装だというような、そんな都合の良い話にはなりません。というより出来ません。

‖ 原発推進のルールを知らない人は原発反対派の味方である

どうにも原発を推進されている方(ただし、原子力の専門家ではない)は、潜在的な核武装・核抑止論を唱えることが原発推進に資する行為であると思い込んでいるように見受けられますが、これも以前に何度か書いてきたことではありますが、例えば遠藤氏のように、その辺の事情をちゃんと理解されている方々からすれば、「頼むから黙っていてくれないか」というのが本音じゃないかと思っています。

というわけで、私は石破・読売新聞・イケノブ氏の大ファンなのです。これからも大いにやっていただきたいと思います。

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カテゴリ: 冷やしたぬき放談

テーマ: 政治・経済・社会問題なんでも  ジャンル: 政治・経済

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