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冷やし狸庵

原発・エネルギー問題を静かに考えるブログ。

【動画】 原爆投下から71年 オバマ大統領 広島訪問で何語る? +感想を少々 

原爆投下から71年 オバマ大統領 広島訪問で何語る?
2016/5/11 http://archive.is/5ykkm #tbs

一部抜粋

オバマ大統領が現職アメリカ大統領では初めて、広島の被爆地を訪問することが決定した。大統領は平和記念公園を訪問し、献花などを行う予定だが、被爆者との面会を行うかは分からないという。広島県の松井市長は「“ヒロシマの心”というものを自らしっかり実感していただくという事が、とても重要だと思う」とコメント。
オバマ大統領は、2009年にチェコ・プラハで行った演説で、核兵器の無い世界を提唱し、ノーベル平和賞を受賞している。先月にはケリー国務長官が広島を訪問したが、反発が広がらなかった事が今回の決定を後押ししたと見られている。一方、アメリカ国内には「原爆投下は戦争終結を早めた」という見方があるのも事実で、広島の原爆を投下した「エノラ・ゲイ」が展示されているスミソニアン航空宇宙博物館では、「原爆を投下した」という事実のみが説明されている。






先回私は、オバマ大統領の広島訪問の決定について、「日本の外交史に残る快挙」として日米両政府を評価したわけですが、例によってツイッターなどを眺めていると、どうにも酷評ばかりが目立つというようなw例えば、「原爆を投下しておきながら謝罪がないなら来るな!」とか、「核兵器を大量に保有しているのに核なき世界とは欺瞞だ!」みたいな感じで手厳しいものが多いです。

‖ ただちに核はなくならないが、それでも一定の効果はある

たしかに、オバマ大統領が来たからといって直ちに核兵器は無くなりませんし、唯一の被爆国という国民感情的な要素も否定はできません。しかし、アメリカのような核大国の代表が広島市を訪れることの意味を考えれば、これは世界的な核軍縮交渉・核不拡散体制の強化に一定の弾み・影響を及ぼすことは間違いないと言えます。

それからもうすこし範囲を狭めて考えると、やはり極東アジア情勢ですね。

近年の北朝鮮の核実験や度重なる挑発行為、中国の大国志向化。あるいはトランプ氏による日韓核武装容認発言もそうでしょう。これらの不安要素に刺激される形で、周辺国(特に日本・韓国・台湾など)で度々盛り上がりを見せる、中国・北朝鮮脅威論の延長線上としての核武装論。この種のきな臭い空気を払しょくし、核開発競争によるアジアの不安定化を防止する政治的な清涼剤としての作用。私としてはこちらの方が大きいのではないかとも考えています。

‖ 核兵器の解体と平和利用

核兵器を無くす、すなわち核兵器の解体というのもなかなか厄介な問題がありまして、例えば、これは当たり前の話ではありますが、核兵器の製造に使用した未使用の高濃縮ウラン・プルトニウムの取り扱いが挙げられます。

これに関しては、「メガトンからメガワットへ」というスローガン(プロジェクト)のもと、核兵器用に開発された高濃縮のウラン・プルトニウムを希釈して原発の燃料※1として使おうという話が進んでいます。

既にウランの方はソ連の崩壊後にアメリカが購入する運び(1993-)となり、既にアメリカ国内で使われて※2います。たしかアメリカの発電用ウランの4割程度はロシア産だったような記憶があります。

このような事例の背景には、特にアメリカ側としては、ソ連崩壊による核兵器や核物質、技術者の流出、いわゆる「ルース・ニューク(核のずさんな管理)」への懸念があったようです。つまり、アメリカとしてはロシアに向けてある種の財政支援、雇用対策を講じることで核のリスクを低減させようという考えだったのでしょう。私としてはあまり感心できるやり方ではないと思いますけどw

先に挙げたプルトニウムに関しては、アメリカではこれも希釈してMOX燃料として使用することが決定していましたが、オバマ政権においてコスト面と核不拡散の問題から中止が表明されており、この点もまたオバマ大統領の成果の1つとして挙げられるのではないかと思っています。

ついでにウランも使わないで、両方とも不純物を混ぜた上で固形化して貯蔵処分でもしてくれるとベストなんですが。

余談はさておき、オバマ大統領に予定外の急用が入らないことを祈りたいと思います。


※1 ここでは記事の都合上アメリカの事例のみを取り上げましたが、先ほど挙げた資料のとおり、例えば高濃縮ウランは実験用途としてドイツ・フランス・スウェーデンなどに提供されていますし、これらの国も含め、希釈化した核燃料の民生利用も検討されているようです。

※2 当初の計画では、契約期間は20年(2013年)となっていたはずですが、これが更新されたかどうかはちょっとわかりません。

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カテゴリ: 冷やしたぬき名作劇場

テーマ: 政治・経済・社会問題なんでも  ジャンル: 政治・経済

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