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冷やし狸庵

原発・エネルギー問題を静かに考えるブログ。

冷やし狸庵的選挙の考え方 - エネルギー問題を中心に - その2 

‖ 相互依存と平和

2つ目はこちらになります。

国際的な相互依存関係の構築及び推進に理解があること

前回の記事では、「エネルギーの安全保障を考える上での大前提を考えると、国際的にはなるべく戦争やテロ等が起きにくい環境にあることが望ましい」と書きましたが、これは何も軍事力・抑止力に限った話ではありません。武力を用いない安全保障の手法である相互依存論もまた、戦争回避のための有効な手段と言えると思います。

そういう意味で基本となってくるのが、私としては自由貿易の推進を第一に考えます。

貿易を通じた国際的な相互依存関係の構築。例えば単純な売買という利害関係が成立するだけで、そこには必ず利害の調整が図られることになるわけで、貿易の推進が国家間の対立を和らげるための緩衝剤・バッファーとして作用することが期待されます。

石油精製業(アメリカ スタンダード・オイル社)によって巨万の富を築いたジョン・ロックフェラー氏は、「World Peace through Trade(=自由貿易による世界平和)」という言葉を残したとされていますが、もしも貿易の拡大による人・モノ・カネの交流を通じた相互依存・相互理解・互恵関係が形成されるとすれば、世界はより平和な方向に進むのではないかと思います。もっとも、自由貿易による平和というような論説は、ロックフェラー氏が出てくるはるか以前から提唱されていたことではありますが。

武力を用いない安全保障(相互依存)といえば、自由貿易以外でも、例えば民主主義の普及促進が挙げられます。高度に発展した民主主義国同士は戦争が起きにくいそうです。

もっと身近な例を挙げれば、グルメやスポーツ、アニメや漫画、テレビゲームといったサブカルチャー(いわゆるクールジャパン)等、いろいろありますが、とにかく交流できるものなら何でも良いのです。

こういうものは、例えば行政学では「ソフトパワー」などと呼ばれていますが、相互依存論は国際的な摩擦の回避ための有効的な手段として、国際的に結構まじめに研究されているようです。

シリーズ 新戦略を求めて 21世紀の安全保障 国際社会に仲間を増やすため、「ソフトパワー」を磨け
2007/3 http://archive.is/adXvG #朝日新聞

一部抜粋(新戦略を求めてにかんするその他の記事はこちらからどうぞ)

国力には、ハードパワー(軍事力、経済力)とソフトパワー(魅力によって望む結果を得る力)がある。米ハーバード大のジョセフ・ナイ教授が言いだした、そんな考え方が改めて注目されている。最強の軍事力を誇る米国は、イラク戦争で泥沼にはまり、経済大国の日本は、国連の常任理事国入りで中国や韓国などの支持を得られなかった。ソフトパワーをどう生かし、国際社会に仲間を増やすか。戦略の練り直しが迫られている。

■インドネシア好転──「ドラえもん」も橋渡し、深まる対日理解
 日本はソフトパワーにつながるものをたくさん持っている。ナイ教授は著書「ソフト・パワー」で、そう指摘する。
 何といっても欧米以外で初めて近代化をなしとげつつ、独自の文化を維持できることを示したことだ。「失われた10年」の90年代にも、文化の影響力は高まり、アニメやファッションは「クール(かっこいい)」と人気を集めるようになった。



‖ ハードとソフトををうまく使い分ける

こういう話になると「じゃあソフトパワーがあれば自衛隊は必要ないんだ!」等と考える人もいらっしゃるかとは思いますが、もちろんそうはなりません。相互依存関係の構築は、現実的にはせいぜい戦争防止のための副次的な手段(リスク低減効果)といったところだと思います。

ともかく、戦争の回避、すなわちエネルギー安全保障の観点から考えると、ハード・ソフト面を組み合わせた国際平和秩序の形成に理解がある政党や候補者であれば投票を検討したいと考えますし、その反面、極端な孤立主義・反グローバリゼーション的な政党や候補者というのは、またの機会にということになるのだろうと思います。

その3につづく

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カテゴリ: 冷やしたぬき放談

テーマ: 政治・経済・社会問題なんでも  ジャンル: 政治・経済

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