08// 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30. //10
 

冷やし狸庵

原発・エネルギー問題を静かに考えるブログ。

核のゴミ問題は将来世代に対する責任を果たすためにも先送りに限る 

ドイツ、放射性廃棄物処分場の運用開始は22世紀 候補地選び難航
2016年07月06日 http://archive.is/GosWJ #afp

一部抜粋

ドイツで現在稼働している原子力発電所の放射性廃棄物の最終処分場の運用が開始されるのは22世紀に入ってから──専門家が5日、報告書を発表した。
 研究者や業界リーダー、市民団体の代表らが集まった専門委員会は、ドイツ国内で間もなく段階的に停止される原発の高レベル放射性廃棄物を貯蔵する候補地選びについて数年にわたって議論を重ねてきた。
 委員会は当初、2031年までに最終処分場の場所を決定し、2050年までに施設の運用を開始する予定だった。



‖ 話はわかるけど、とにかくうちの裏庭には・・

核のゴミ(高レベル放射性廃棄物)の処分に関しては、肝心の処分場の選定で各国が頭を悩ませているのが実情ですが、脱原発で日本の先を行くドイツも同様の事情を抱えているようです。

このような話はいわゆるNIMBY(=ニンビー、Not In My Back Yard)問題ということになります。NIMBYとは何も放射性廃棄物に限った話ではありませんが、とにかくうちの裏庭にゴミを捨てないでという論理は万国共通とも言えるでしょう。

‖ 日本が処分場の選定を急いではいけない理由

日本では、特に原発事故後に処分場の選定の加速化の動きが見られますが、これはまじめに考えると原発推進になるのでやめた方が良いというのが当ブログの結論(→核のゴミ問題 まじめに考えると原発推進になる123)でした。

そして処分に関しては焦らずゆっくり、22、3世紀の話とするのが妥当とも書きましたが、これは別に冗談ではなくて、ゴミの処分はこのくらいの時間軸で考えないと解決にはおぼつかないという考えがあってのことです。事実、ドイツは22世紀からという話になったわけですから。・・多分、この予定も遅れることになるんじゃないですかw

ゴミの処分において重要な点は、現在の日本における最終処分とは、核燃料サイクルの推進がセットになっている、すなわち原発推進がもれなくついてくるという意味が含まれているということです。処分場はあくまで、再処理した後に出てくる出涸らしを処分するための施設なのです。諸外国のように、原発の使用済み燃料=高レベル放射性廃棄物として扱うのとは違うのですね。

つい最近もNHKの時論公論で水野解説員が「この問題は今後再稼働しようが原発ゼロにしようが待ったなしの問題」などと仰っていましたが、これは明らかな誤りであり、本当はこれからも原発を続けるために待ったなしなのですね。そのまま廃棄(=直接処分)などされてたまるかというのが原発を続ける側の偽らざる本音です。

というわけで、現状における核のゴミ処分をめぐる議論は、最初から原発の推進が前提になっていて、テレビや新聞などでよく出てくる「原発に反対・賛成に関係なく処分場の選定は急務だ」というような話にはなっていないのです。このような謳い文句は、一般論であるゴミは早く処分しなければならないという善意がある意味では利用されている面があります。

そのようなわけで、本当の意味で責任ある処分方法を見つける上でも、まずは「推進・反対に関係なく」という議論の大前提・環境が整うまでは問題を先送りにするのが望ましいということです。現在のように騙し要素・人の善意につけ込むようなやり方ではダメです。

‖ 当面の対策、それはとりあえずまじめに考えないこと

使用済み燃料は使用済み燃料プールで数年の冷却期間を経たうえで、使用済み燃料の貯蔵法では現在最も安全性の高い乾式貯蔵(ドライキャスク、空冷式)の方式を採用し、基本は原発の地元自治体での保管をお願いする。

キャスクの寿命が50年から100年程度と言われていますから、これに合わせた仮置き契約(もちろん最終処分とはしない)を結び、警備体制の強化やメンテナンス、研究施設の設置等の施策も合わせて地域振興に活用する。

そこから得られる年月を国民的議論のための時間に充て、それでも結論が出なければ契約を更新する(中身を入れ替える)ということですね。

将来世代を考え、民主的で可能な限り妥当と言えるだけの処分法を考える上でも、核のゴミ問題はとりあえずまじめに考えないこと。これが基本であると思います。

関連記事
スポンサーサイト

カテゴリ: 冷やしたぬき放談

テーマ: 政治・経済・社会問題なんでも  ジャンル: 政治・経済

comment(0) | trackback -- | edit

page top

コメント

page top

コメントの投稿

Secret

page top