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冷やし狸庵

原発・エネルギー問題を静かに考えるブログ。

稲田防衛大臣は直ちに省内での核武装の議論を事務方に指示するべきである 

こんな物騒なタイトルだと、もしかすると私が核武装論者ではないかと誤解される方も多いかもしれませんが、それは全くの誤解ですw

これは当ブログの方針と言いますか、私は基本的に感情論を好みません。そのような話は過去の記事でも何度か書いた記憶があります。

‖ 核兵器を感情論で語る怖さ

感情論というのは、ある意味では怖さもあります。今回のように核兵器の話であれば、例えばよくある「ヒロシマナガサキのような不幸な事態が二度と起きないために核廃絶を!」というような感情論がありますが、これは所詮は感性の問題ですから、人によっては「二度と起こさせないために日本は核武装するべき!」というような考え方も出てくる(実際にいますけどw)でしょうし、そのような考え方が多数派にならないとも限りません。

そんな危なっかしい「情」の要素に頼るくらいなら、私としては逆にどのようにして日本が核武装が可能かを考えて、実際には核武装などまず不可能であることを理屈として理解した方が日本が今後も非核政策を維持する可能性は高いだろうということです。犯罪行為はいけないことであるということを感覚と理屈で理解すれば間違いも起きにくいというわけです。

‖ 就任直後に国家戦略としての核武装を撤回する強固な核武装論者

さて、タイトルのとおり、稲田防衛大臣です。

稲田防衛相、核保有「憲法上、限定ない」 政府見解踏襲
2016年8月5日 http://archive.is/zInqR #朝日新聞

一部抜粋

稲田朋美防衛相は5日の記者会見で、日本の核兵器保有について「憲法上、必要最小限度がどのような兵器であるかということに限定がない」と述べ、憲法9条で禁止しているわけではないとする従来の政府見解に沿って説明した。ただ、「現時点で核保有はあり得ない」としつつ、「未来のことは申し上げる立場にない」とも語った。
 稲田氏は2011年3月号の雑誌「正論」の対談で、「長期的には日本独自の核保有を単なる議論や精神論ではなく国家戦略として検討すべきではないでしょうか」と発言していた。しかし5日の会見では、非核三原則について「国是として堅持をしている」と強調。「現時点で核保有することはあり得ないし、検討する必要もない」と述べた。



稲田氏はかつては「日本独自の核保有を単なる議論や精神論ではなく国家戦略として検討すべき」と発言していたそうですが、今回のように責任ある立場(ある意味ではチャンスですが)になった途端に、その国家戦略を封印してしまいました。

‖ でもせっかくなので核武装の議論を

しかし、稲田氏は核武装を国家戦略として検討すべきと仰っていた手前、これがすぐには着手できないとしても、せめて議論くらいは進めるべきではないかと思います。それすら行わないのであれば、結局のところ稲田氏にとっての核武装論とは、過激な主張を好む特定層への支持を狙った単なるライブパフォーマンスであると言わざるを得ません。

一部の核武装論者は、アメリカが日本の核武装を支持(支援する)していると言っている。しかし、アメリカが他国の核武装を支持すること(=日本がアメリカの支援を受けること)は、NPT憲章の前文、第1条及び第2条等に抵触する可能性が高い。したがって、仮に日本がアメリカから核開発の支援を受ける場合は日米両国がNPTから脱退する必要があるが、そもそもアメリカにはNPTを脱退する理由がない。

日本の核武装は現状では難しいとしても、将来アメリカの核の傘(=日米安保条約)が機能しなくなった場合は核武装を検討するべきである。このような主張は中曽根康弘氏らがかねてから主張(条件付き反核論)しており、一見リアリティーのある意見のように考えられなくもない。しかし、核の傘が破れた後で核武装を検討するのでは遅すぎる。核抑止力を切れ目なく機能させるためには今から秘密裏に核開発を進める必要があるが、そんなことをすれば即バレしてしまい、無用にアメリカとの関係を悪化させてしまうだろう。

一部の核武装論者の間で支持されているお試し核武装「ニュークリアシェアリング」。NATOの事例を参考に、アメリカから核兵器を借りて国内で配備することで抑止力の強化を図るものである。しかし、ニュークリアシェアリングで提供される核兵器は戦術核であり、これでは抑止力としては期待できない。しかも、仮に核兵器を借りることが出来たとしても、使用の際の最終判断はアメリカが握っている。核兵器を手元においておきたいという意識は核の傘への不信の表れと考えられるが、結局はアメリカに頼るという理屈は矛盾している。

唯一の被爆国として非核外交を展開し、国際的な信用を得てきた日本が核武装を行えば、それは国際的な核不拡散体制・核秩序の崩壊を意味する。日本は絶えず既存の核保有国の核戦力及び通常戦力の増強と、新興核武装国の台頭への対応に迫られることになる。核の無秩序化の影響による核テロリズムのリスクも高まるだろう。一般的にはテロリストには核抑止力が通用しないとされている。

今回は以前とはまた違った角度から日本の核武装の課題を考えてみましたが、このような一民間人のネガティブな意見は横に置いておいて、とにかく一度、日本の核武装の可能性を稲田大臣のイニシアチブのもと、政治・軍事・原子力、工学・・様々な分野における専門家を集めてトコトン議論してもらう。断じて「ぼくのかんがえた最強の核武装論」や「ネットの真実」などではなく、純粋に専門的・現実的視点に立った日本の核武装論、稲田レポートを作成し、国民に公表する。

議論をすれば日本が現実的に核武装できる手段がないことが明らかになり、必然的に議論の必要性も無くなるということです。

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カテゴリ: 冷やしたぬき放談

テーマ: 政治・経済・社会問題なんでも  ジャンル: 政治・経済

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