03// 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30. //05
 

冷やし狸庵

原発・エネルギー問題を静かに考えるブログ。

野党共闘とご都合主義 その2 

前回の時点では、次期新潟県知事選において、共産・生活・社民の野党3党が民進党の米山隆一氏の擁立を模索しているという話でしたが、その後に米山氏が民進党を離党。その上で正式に立候補することになりました。現状ではこれに3党が支援に回るという流れになっています。

原発推進で一家言のある、あの米山氏を、なぜか反原発と称する野党3党がイチオシする構図というのはどうにもおかしい。「その1」ではそういう話を少しさせて頂いたわけですが、米山氏は立候補の表明と同時に、ご本人の公式ブログにこのような記事を投稿されています。

‖ 理解に苦しむ決意表明

米山隆一公式ブログ 米山隆一の10年先のために 知事選立候補 ~現在と未来への責任~
2016/9/23 http://archive.is/3TGU0

一部抜粋

 今回の選挙の大きな争点が柏崎刈羽原発の再稼働紋断であることは、論を待ちません。既に各所で指摘されている通り、私はかつて原発推進派でした。但しそれは、「現状を容認するのではなく、より安全で、より安心な原子力技術の開発で問題を解決すべきだ。」と言うものでした。
 しかし、福島第一原発事故と、その後5年経った今でも、全く事故収束の目途がつかない現状を見て、私は意見を変えました。我々は、原子力発電という技術に伴う危険の全像を全く理解していなかったのです。私は、福島第一原発事故の原因とその発生プロセスの徹底的な究明、事故の健康への影響の徹底的な究明、そして万が一事故が起こった場合の安全確保(非難)の手段の徹底的な究明の3つの究明がなされない限り、再稼働の議論は始められないという泉田知事の路線は、現在と、そして未来の、県民の命と健康に責任を持つものとして当然だと思います。



このように、米山氏が原発推進の過去と決別しましたという決意表明のような文章が書かれているわけですが、私はこれを読んで、納得というよりもかえって不可解さが一層増したというのが正直な感想です。文章を読み返すほどに、過去の言動や関連記事などと比較して、どうにも腑に落ちないというような話がたくさん出てきます。

不可解さが増した理由は書きだせばいくらでもあるのですが、一言で言うなら、「この方には辛抱強さが欠けているのではないか」と思うからです。

‖ 米山隆一氏の科学技術観と決意表明の間に見られる矛盾

米山氏の場合、例えば立候補する以前は、エネルギー問題は現在だけでなく20年、30年後、将来のことを考えなければならないとして、現実に電力の1/3を原発に頼っている以上、それををやめるわけにはいかないと仰っていました。

それに加えて、震災・原発事故を経験したからこそ安全な原発を目指すとか、1000年に1度の震災で原発全停止はおかしいとか、原発は動いていても止まっていてもリスクは同じだから再稼働とか、そのような主張で最近まで政治活動をされていたわけです。

そのようなことを踏まえて考えてみると、米山氏のブログのタイトル、あるいはご自身の政治理念にもあるような、将来を見据えて~という割に、原発推進に見切りをつけるのが早すぎるのではないかと思うのです。ご自身なりに将来を見据えて原発の可能性を追求されているのなら、そんなに早く見切りをつけるものでもないだろうと。

一般的に事故が起きたから原発反対に転じるというパターンはよくありますが、米山氏の場合は、だからこそ事故を乗り越えようという意気込みだったわけですから。辛抱強さが欠けていというのはそういう意味ですね。

どうなんでしょう。辛抱強さが欠けているというのは、これは言い換えれば何事も見切りをつけるのが早い。考え方、心が移ろいやすいとも言えるのかもしれません。これは良い意味でも悪い意味でも、どちらにでも作用する個性とも言えるでしょう。

‖ ドタバタしていた米山氏擁立の舞台裏

<’16知事選>告示まで1週間 共産、社民、生活 野党3党迷走 自、公は準備着々 民進自主投票 /新潟
2016/9/21 http://archive.is/Tq1WK #毎日新聞

一部抜粋

 3党は、東京電力柏崎刈羽原発の再稼働反対で共同歩調を取る。当初は、7月の参院選新潟選挙区で成功した野党共闘の再現を目指し、再稼働に慎重姿勢を示す泉田裕彦知事(54)を支援する算段だった。
 だが予想もしなかった突然の出馬撤回で、迷走が始まる。「撤退はショックだった」(小山芳元・社民県連代表)3党は再稼働に慎重な候補擁立に動き始め、元官僚らに出馬を打診した。だがことごとく固辞され、17日の常任幹事会直前になって、米山氏擁立を民進党県連に要請。事前の知事選対策会議で既に自主投票の方針を固めていた民進は拒否し、米山氏も「党の判断だ」と否定した。
 民進にとっては、米山氏擁立は「終わった話」だった。泉田知事の出馬撤回後、自公寄りとも映る森氏の姿勢への異論が県連内に噴出し、独自候補擁立の機運が加速。県内選出国会議員らの擁立も模索し、米山氏の名前も挙がった。関係者によると、このとき3党側に米山氏擁立を打診したが難色を示されたといい、3党の土壇場での手のひら返しにしらけた空気が漂う。



米山氏の擁立にかんしては、例えばツイッターのタイムラインや日刊ゲンダイ(12)などの記事を見る限りでは、せっかく3党が意中の候補を推してるのに民進党が労働組合に配慮して断固拒否、みたいな流れに映るわけですが、実際のところは民進党も事前に米山氏を検討しており、かつそれを3党側に提示してたようですね。で、その時点では3党としてはダメだったと。この辺はタイミングというのもあるのでしょうが。

まあしかし、仮に最初から野党3党+民進党で米山氏の一本化ということになっていたとすれば、私はそれはそれでどうにもおかしいという記事を書いていたことだろうと思います。

- おわり -

関連記事
スポンサーサイト

カテゴリ: 冷やしたぬき放談

テーマ: 政治・経済・社会問題なんでも  ジャンル: 政治・経済

comment(0) | trackback -- | edit

page top

コメント

page top

コメントの投稿

Secret

page top