02// 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31. //03
 

冷やし狸庵

原発・エネルギー問題を静かに考えるブログ。

政権交代で原発はゼロになるのか? その1 

前回の新潟県知事選の感想の続きになります。

新潟県知事選 民進・野田佳彦幹事長「安倍政権に対する県民の怒りの声だ」
2016/10/17 http://archive.is/Eb01V #産経新聞

一部抜粋

民進党の野田佳彦幹事長は17日の記者会見で、新潟県知事選で米山隆一氏=共産、自由、社民推薦=が当選したことについて「オール新潟で戦った結果、自民、公明両党の推薦候補に勝った。安倍晋三政権に対する県民の怒りの声も表れていた」と述べた。



新潟県知事選。本来は自主投票の民主党新潟県連(ただし、米山氏擁立は当初は検討されていた模様)の決定を尊重するというのが党本部の方針でしたが、情勢が拮抗しているとの情報を受けて、途中から党本部から大物議員が次々と参加。最後には蓮舫代表自ら応援に駆けつけることになり、当初の方針を事実上撤回。まさに党総出で、国政選挙並みの体制で米山氏の支援に回りました。

そのような意味で、確かに野田幹事長の仰る「オール新潟で戦った結果」というのはあるのでしょう。民進党が汗を流さなければ米山氏の勝利は微妙だったように思います。そういう意味では民進党としても、途中参加とは言えども米山氏の勝利に貢献した自負というのはあるでしょう。

‖ 米山氏の当選と野党攻勢

今回の米山氏の勝利(オール新潟、野党共闘)をもって、例えば原発反対の皆さんからは、「野党(反転)攻勢、政権交代の足掛かり」というような景気の良い話も聞こえてきますが、私としてはそのような話に違和感を感じています。端的に言えば、果たして政権交代で原発は無くなるのか?という疑問ですね。もちろん、現時点の政治情勢を考えると、当面政権交代はないだろうという見方が一般的だと思いますし、私も同じ意見ではありますが。

河合弘之 原発訴訟が社会を変える 集英社新書
2015/9 http://goo.gl/Nud7QB

一部抜粋

 「脱原発」のためにできることは、他にもあります。国政選挙で自民党以外の脱原発候補に投票して、民意を無視して原発の再稼働に突き進もうとしている自民党を痛撃することです。



いわゆる脱原発を謳った書籍等に目を通すと、「原発を無くすためには政権交代を」というような論説が多く見られるわけですが、私も確かにそれは一理あるとは思いつつも、現時点ではそうとも言い切れないという考えもあるのです。

現実に自民党に対抗し得る政党と言えば、それは常識的に考えれば民進党(連立政権であればその中心に)ということになるのでしょうが、それでは民進党の前身である民主党政権はどうだったのかという話です。

‖ 大きな音と再稼働を前提とした東電再建計画

例えば先ほどの記事に登場した野田佳彦幹事長。野田氏といえば例の大飯原発再稼働問題(2012・福井県)ですね。当時の野田総理は、国会周辺で原発再稼働に反対するデモを評して「大きな音だね」と発言したとされており、結局は安全が確認されたという主張を撤回することなく、大飯原発3・4号機の再稼働を許可しています。

新潟県知事選では民進党から大物議員が次々と参加とも書きましたが、その中には前原誠司議員の名前も見られました。しかしこの方は以前にはこんなことを仰っていました。

前原氏「再稼働すれば危険」に違和感
2012/5/17 http://bit.ly/2dk9ndq #日刊スポーツ

一部抜粋

民主党の前原誠司政調会長は17日の記者会見で、関西電力大飯原発3、4号機(福井県)再稼働問題に関し「再稼働すれば危険だという話が当たり前のように流布されているが、違和感がある。(原発が停止しても)使用済み燃料は存在している」と述べた。



前原誠司 国家戦略・経済財政担当相 規制委の安全判断で再稼働 
2012.10.4 http://bit.ly/2egeiKc #産経新聞

一部抜粋

--原発再稼働の判断は政府がすべきか

 「革新的エネルギー・環境戦略には、安全性が確認された原発は重要電源として活用することが書かれている。独立性の高い組織として新設された原子力規制委員会が『安全』と判断したものに対し、国がさらに判断を加えるのは論理矛盾だ。安全性が担保されれば再稼働する」



新潟県知事選で主要な争点となった柏崎刈羽原発の再稼働問題。東京電力が柏崎の再稼働にこだわる本質的な理由は原発事故の賠償の返済にある(パチンコの負けを競輪で返すような話だと思いますが・・)わけですが、そのような返済計画の基本設計が作られたのも民主党政権時代の話でした。

柏崎刈羽原発「13年度再稼働」 東電の事業計画に明記
2012/4/25 http://archive.is/U22Ev(本文) http://bit.ly/2dKRoce(拡大画像) #朝日新聞

政府の原子力損害賠償支援機構と東京電力は、東電の再建を進めるための「総合特別事業計画」を固めた。政府が1兆円を出資して50%超の議決権を持ち、実質国有化する。一方、再建の前提として、今年7月には家庭向け電気料金を10%値上げし、柏崎刈羽原発を2013年度中に再稼働させることを明記した。



原子力損害賠償支援機構 東京電力株式会社 特別総合事業計画(PDFファイル)
2012/4/27 http://bit.ly/2ei9yHA

一部抜粋

柏崎刈羽原子力発電所については、今後、安全・安心を確保しつつ、地元の御理解をいただくことが大前提ではあるが、今回の申請における3年間の原価算定期間においては、2013年4月から順次再起動がなされるものと仮定して原価を算定することとしている。



東京電力を支援する、原子力損害賠償・廃炉等支援機構(メディアによっては原賠機構と表記 旧:原子力損害賠償支援機構)としても、今まで再三にわたって柏崎の再稼働の催促をしているわけですが、これも当初からそういう約束事だった(但し、正式には2014年4月から)ということもあり、機構側としては自分たちの仕事をしているだけとも言えるのですが・・。

このように、民主党政権としては、原則、安全の確認された原発は順次再稼働するという方針でした。

それにしても、いま改めて野田総理の大飯再稼働を容認する記者会見の動画(先ほどの「大飯原発再稼働問題」のリンク先)を見てみますと、当時の総理の原発再稼働に対する並々なぬ意気込みは相当なものです。なにしろ「国論を二分している問題に対して、私がよって立つ、唯一絶対の判断の基軸」ですからね。動画としては低画質でありながら、4K画質のような迫力を感じます。

‖ 原発ゼロを批判した懐かしい人たち

そういえば原発事故後は、原発ゼロで「江戸時代に戻る」なんてことを仰っていた方。菅直人氏の核燃料サイクルの見直しも視野に入れた脱原発論を「鴻毛より軽い」と酷評される方。大飯原発再稼働以降も「今さらロウソクの生活には帰れない」として、粛々と再稼働を進めると明言される方。当時の民主党政権にはそういう優秀なタレントがそろっていました。

原発反対派、あるいは原発に批判的な論調の新聞等からは、とにかく安倍総理は原発再稼働にまい進し、暴走しているという指摘は多く見られますが、総理も含め、閣僚の皆さんもまだまだ大したことは無いなと思いました。

その2につづく


2016/10/19 追記

記事中のが付いている箇所になりますが、当初は「小泉純一郎氏の原発ゼロは『大きい声で言えばウケが取れる』と一喝される方」という事例を載せていましたが、これは民主党政権以後の話であり、私の方の不手際で、当初紹介しようと考えていた事例とは異なるものでした。

というわけで、この度記事の内容を差し替えて更新させていただきました。こちらも同じ方の発言です。

関連記事
スポンサーサイト

カテゴリ: 冷やしたぬき放談

テーマ: 政治・経済・社会問題なんでも  ジャンル: 政治・経済

comment(0) | trackback -- | edit

page top

コメント

page top

コメントの投稿

Secret

page top